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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
9・5 庶民のコーヒー

9・5 庶民のコーヒー (2013/09/05)  やっとまずいコーヒーの豆の粉がなくなり、スーパーにあった中で一番高いモノを開封した。高いと言っても250gが6レアル(約300円)だからそれほど高いものではない。パウリスタ(ビジネス街。場所的にいろんなものが高い)でエスプレッソのコーヒーを飲むと3.5レアルはするから、たった2杯のコーヒーより安い値段である。
 ブラジルでも本当のコーヒー好きは専門店に行き、豆を買い自分で挽くのだろうが、僕の場合は、それほどのマニアでもないし、コーヒーがそこそこの味と値段で飲めれば十分なのでスーパーの市販の庶民が飲むコーヒーで満足している。それでも、できるだけおいしいものを飲みたいという気持ちはあるので、スーパーで売られているものをほぼ全部試してみた。
 値段の差は250gで2レアル~3レアル。たったこれだけの差ではあるが、味には意外に差があった。今、一番安いコーヒーの後に一番高いコーヒーを飲んでいるのだが、安いコーヒーはただ苦いだけという感じであったが、高いコーヒーは苦味の中にもまろやかな濃くを感じる。やっぱり違うのである。僕の超適当な淹れ方でさえ差を感じるのだから、実際はもっと差があるのだろう。
 ときどきミルクを入れたくなることがある。ミルクを入れるなんてことは真のコーヒー好きから言わせれば邪道かもしれないが、僕は自分が一番好きな飲み方ができればいいので、入れたいときには入れる。しかし、僕が知らないだけかもしれないが、ブラジルにはコーヒー用の良い粉ミルクがないのである。もちろん小さなカップに入った液体ミルクなんてものはない。仕方がないので普通の粉ミルクを買ってきて入れているが、よくかきまぜないと溶けずにカップのそこで固まったり、味もいまいちである。昔、「クリープを入れないコーヒーなんて」というCMがあったが、コーヒーに入れるとさっと溶けたクリープが懐かしい。
 僕は、日本では一度も自分でコーヒーを淹れたことがないので気が付かなかったが、日本から来た人に言わせると、ブラジルのペーパーは薄いらしい。その方はわざわざパーパーを日本から取り寄せていた。一度日本製のペーパーを使ってみたいと思っている。
 ブラジルで一般に市販されている庶民のコーヒーは、日本に輸出しているものと比べると3級品、4級品ばかりで種類も少なく国産しかないが、いろいろ試しているとそれなりに面白い。


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