9・8 握手 (2013/09/07)
この頃、セントロ付近を歩くと、グリーンピースやボランティア団体が寄付を求めたり、アンケート求める姿が見かけられる。はっきり言って僕にはうっとうしい話すきっかけを作るために、「こんにちは~」と明るい感じで微笑みながら握手を求めてくる。しかし、誰の紹介もない、まったく知らない人間と握手などしたくない。まったく無視して通り過ぎると、彼らはチッと舌うちしたり、え~っというような声をあげる。 僕としては、寄付する気もアンケートに答えるつもりもないから、無視するのだが、声をかけた方としては意を決して声をかけたのに、無視されたと憤ったり、がっかりする人間が多いようだ。 ブラジルの場合、寄付をしても本当にその寄付が届いているのか信じられないから、僕はさらさら寄付などする気はない。 数年前にサンタカタリーナ州洪水が起こり、ブラジル中からお金や物資の寄付が行れたが、災害地に着く前に寄付がネコババされたことが発覚し問題となったことがある。マクドナルドなどでもつり銭の募金をしつこく言われる。その真偽のほどは解らないが、友人の話では、後で自分達で分けるらしい。電話などでも、恵まれない子供たちに寄付をしてくれとしょっちゅう電話がかかってくるが、信用できないのでしたことはない。 いかにも馴れ馴れしく握手を求めてくる人間に、ブラジル人がどのように対応しているのか、しばらく立ち止まって見た。完全無視の人間もいるにはいるが、足を止めず握手だけしてして行ってしまう人や、「ノン・オブリガード。する気はないから」と軽く声をかけていく人が多い。 気の小さい僕は「写真を撮らせてください」と頼んで断られると結構ショックを受ける。寄付やアンケートを求める人間も完全無視されると、やはりショックを受けるだろう。次、握手を求められたら、せめて「ノン、オブリガード」くらいは言ってあげようと思っている。
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