9・12 ニンジャのアホ (2013/09/12)
「ううっ、臭い」 作りすぎてしまったスパゲッティをよせばいいのにすべて平らげてしまい、ちょっと横になるつもりが、ぐっすりと眠りこんでいたときのことだった。夢の中で、ぼんやりとニンジャ(愛犬)がウンコをしているのを見ていた。しかし、あまりの臭さに目が覚めてしまい驚いた。 夢ではなく現実だったのである。何がこんなに臭いのだろうと、朦朧とした頭でベッドから足を床におろすとズリッと足が滑った。 「うっ」嫌な予感・・・、そうニンジャのウンコを踏んづけてしまったのだ。ニンジャが僕の足元を疾風のごとく駆け抜けて行った。ぼーっとした頭で、足を洗い浴室から出てくると、再びニンジャが僕の足元を駆け抜けた。怒られる前に、お仕置き場に逃げ込んだのだ。 「なんて犬だ!」寝室に入ると、まだ臭う。よく見ると、転々と小さなウンコが切れ切れになって数か所に落ちていた。「げーっ、何なんだ、これは!」 便は完全下痢とはいかないまでも、かなり柔らかい下痢便であった。犬たちは、普段居間に寝て、大小便は浴室に敷かれた新聞の上にするようになっている。それが何故わざわざ居間にまで来て下痢便をしなければならないのだ! ニンジャのアホ!!、バカイヌ! ニンジャは悪いことをしたと自覚しているか? 僕の怒りを察知したのか?、既にお仕置き場所に行って小さくなっている。ほんとうは、尻を1発くらい叩いてやりたいところだが、反省しているようなので我慢する。しかし、臭いで目が覚めるとは、思ってもみなかった。それも、夢の中でもニンジャがウンコをしている夢まで見るとは驚きである。寝ていてもしっかり五感は目覚めているのだな、と思わず感心してしまった。よく、テレビや漫画で、侍が、眠っていても敵がやってくると、はたっと起きるシーンがあるが、実際ありえることなのだ。 付き合いの良いアズミ(雌犬)は仕置き場に行ってニンジャと一緒にいる。閉じ込めているわけではないので、彼らは僕の気が付かないうちに自分の寝場所に帰ることができる。しかし、彼らはいつの頃からか、僕が許さない限りはずっとそこにいるようになった。今夜はほとんど冷え込みもないので、罰として彼らを仕置き場からでてもよいという許しをあげなかった。結局、彼らは、一晩、お仕置き場で過ごすハメになってしまった。 早朝、許しをやるときに、「ちゃんと大小便場所でしろ!」とニンジャにいうと、理解したのか、キュウと鳴いて自分の寝床に帰って行った。
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