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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
9・15 サイクリングロード [画像を表示]

9・15 サイクリングロード (2013/09/15) 毎週日曜日には、いつも道路脇に1mほど幅の自転車道が設けられ、車道と自転車道の境界には赤に線が入った円錐形の白コーンが7,8mごとに永遠並べられている。
これを見る度に、設置と回収にかかる労力とそれに費やす税金がもったいないと思ってしまう。聖市内には全長45キロのレジャー・サイクリングロード(日曜のみ走行可能)が存在しているそうだ。このために並べるコーン代、コーンと設置・回収、そして信号ごとに旗を持った交通規則を厳守させる人間に払う労働費、これらにかかる費用は恐らく莫大であろう。常日頃、学校、病院、医者が足りないと、新聞やニュースでもいつも報道されているにもかわらず、毎週毎週、自転車道を設置するためにお金を費やすなんて本当にアホらしい。欧米諸国で同じようなことが行われており成功しているというような発想から行われている点がまたブラジルらしい。ブラジルは世界でも何番目かに貧富の差が激しい国で、たいして貧富の差のない欧米諸国(最近は拡大しているようだが・・・)とは異なるのである。
45キロの自転車道を設置することによって、雇用が生み出されていることは確かであるし、中流階層から下流階層あたりの多くの人が、専用のシャツやヘルメットをかぶって自転車道を利用しているのを見ると、悪いことではないという気にもなってくる。しかし、施設が整わず、医者も不足している病院の現状をニュースなどで見ていると、お金を使う順番が違うのではないの? と言いたくなってしまう。

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見ていると、意外に利用者は多い。しかし、信号ごとに旗持ちおばさんがいるのだろうか?


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