9・20 サンパウロの春、イッペー (2013/09/20)
通りの反対側をふと見ると、3mほどの低木が白いモコモコで覆われている。近眼でよく見えない目をよーく凝らしてみると花だということが解った。一見、サクラである。しかし、リベルダーデならまだしも、こんな所にサクラがあるはずがない。それにサクラの花にしてはモコモコしすぎである。ちょうど犬の散歩をしているときでカメラを持っていなかったので後で写真を撮りに行くことにした。 その日は、その花のことを忘れてしまい、次の日に行くとその木はなんとブラジルの国花であるイッペーであった。一般的によく見かけられるのは、イッペー・アマレーロ(黄)やイッペー・ローショ(ピンク)で、白い花のイッペーを見たのは初めてであった。 自己主張の強い黄色やピンクに比べると、なんとも清楚ですっかり好きになってしまった。遠目、日本のサクラに似ていることもあると思う。 ちょうど撮影したときは、日蔭になっていたので、陽が当たっているときにも撮りに行ったが、すでに散り始めていた。それでは、散っている所を撮ろうと待ち構えたが思うようにいかず、途中であきらめてしまった。 イッペーの花を探していると、サンパウロの街路樹は、赤や黄色、紫の花をつけ始めていることに気づいた。普段、写真を撮る関係で新緑は気にしてみていたが、花はさほど気にかけていなかったのだ。急に暑くなったり寒くなったりするサンパウロではいつも突然冬から夏が来るという印象しかなかった。日本にいるときは春が一番好きだっただけに、春を感じることができたのは嬉しい。
 | すっかり気に入ってしまった白い花。清楚で可憐、こんな女性がいればきっと惚れるな~。 |
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 | セントロを探しに探したが、ショボイ花しか見つからなかった。時期がまだ早いのかもしれない |
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