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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/09/22)
10・5 Musico de Ruaの撮影 [画像を表示]

10・5 Musico de Ruaの撮影 (2013/10/06) 数年前から、Musico de Rua(路上の音楽家)の写真を撮っている。「写真を撮らせてください」と聞くと、以前はあっさりいいよ、という人が多かったが、最近は「CDを買ったらいいよ」という手合いが増えた。特にレゲエを歌うヒッピー風にこの手が多い。イゴッソ(天邪鬼)のせいか、そういわれると写真を写す気が一挙に消え失せてしまう。だいたいそんなCDなんか欲しくない。写真を撮らせてもらった人には要求されなくても、わずかではあるがお礼に5~10レアルは前に置かれている小箱に入れている。
 月に数度、パウリスタ通りに足を運んでMusicoの写真を撮っているが、セントロとは異なりジャズやロックが多い。皆、たいてい簡易発電機を使ってスピーカーからガンガン音を流していて、かなり遠くからでも演奏していることが解る。最近は、セントロのオジサンMusicoたちもこれに影響されたのか? スピーカー持参で歌っている人が増えた。この方が、注意をひいてそれだけチップが増えるらしい。友達のジョアンも最近スピーカーを買って誇らしげに僕に歌を聞かせてくれた。
 ブリガデイロ駅を地上に出ると、出入り口近くで、黒人のおじいちゃんがアコーディオンを弾いていた。どんな音楽を弾いていたのか、何故かどうして思い出せない。上手だったらきっと印象に残っているだろうから、あまりたいしたことはなかったのだろう。セントロのMusicoには、楽器を持っているだけで、音楽を奏でるどころか、鳴らすのがやっとというMusicoも結構多い。僕は、こういうMusico? が、妙な愛嬌があって好きだ。
 写真を撮らせてもらおうかどうしようか、数秒悩んだ。どうしても撮りたいという気持ちが勝り、恐る恐る「写真を撮らせてください」と頼んだ。おじいちゃんは、ちらりと僕の方を見て「いいよ」という風に軽く頷いた。気が小さい上に、恥ずかしがり屋の僕には、許可をもらうのに勇気がいるのだ。もうすこし、厚顔無恥になることができれば、バリバリ営業もでき仕事も増えるだろうにといつも思う。以前、がむしゃらに営業しようとしたことがあったが、やはりうまくいかなかった。しかし、やり抜いていたら・・・。まあ、こいう性格だから仕方がない、最近はそう思うようになってきた。
 何枚か撮らしてもらい、5レアル札を半開きになったアコーディオン用のトランクスに入れ、4,5m離れたところから再び撮った。見ていると、ちょっと洒落た服を着たセニョーラが黄色い20レアル札をあげていた。むっつりして、ほとんど表情のなかったおじいちゃんの顔が、大きく緩んだ。あのおじいちゃんはこんな顔もできるんだ~。やっぱり、思わぬお金をもらったら嬉しい! このおじいちゃんは、きっともともとはむすっとした表情の人だと思う。そんなおじいちゃんのぱっと弾けるような笑顔を見て、僕も嬉しくなった。

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おじいちゃんの顔がぱっとはじけた。シャッタースピードが遅くぶれているが、おじいちゃんの嬉しそうな顔が解る


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