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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/07/01)
10・8 憧れのパトリシア

10・8 憧れのパトリシア (2013/10/07)  ふと、テレビをつけると、どこかで見た顔の女性が出演していた。どこで見たのだろう? しばらく見ていると、パトリシア・マルクスということが解った。髪をショートカットにしていたので、すぐ気が付かなかったのだ。よ~く見るとあまり当時とは変わっていない。19年前に、パトリシアのCDの表紙を撮った記憶が少しずつ蘇ってきた。
 彼女は9歳の頃からテレビデビューし、ずっとお茶の間でも有名な存在であった。僕が会った頃の彼女は17,18歳の少女で、少し人気が落ち始めテレビで見かけることも少なくなっていた。日本で彼女がCDを出す話があり、僕が写真を撮ることになったのだ。
 初対面の彼女は実にかわいかった。どんなに腹が立っていても、思わずその怒りさえも忘れてしまうような可愛い笑顔が魅力的だった。もう、僕は、一目惚れ状態であった。芸能界で、変んな虫がつかないように、両親が箱入り娘のように大切に育てきたのが、彼女を見ているとよくわかった。こんな女の子が彼女だったらな~、つくづく思ったものである。
 そんな思いが、テレビを見ていて、ごーっと押し寄せてきた。テレビ画面の彼女は成熟した一人の女であった。それでも、時折みせる笑顔は、当時の面影があったし、線の細い絹のような声、優しい笑顔は当時のままであった。写真を撮った数年後、CDを制作した人に彼女のことを聞くと、「おかしな男ができて、その後解らなくなってしまった」と教えられ、ショックを受けた覚えがある。そんな彼女がテレビに出たということは、再び脚光を浴び始めているのだろう。早速ネットで調べてみた。
 検索を重ねていくうちに僕のとった表紙のCD
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%91%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B9/dp/B00005GY72/ref=ntt_mus_ep_dpi_1
がアマゾンで売られているのを見つけた。なんと354円。少々がっかりしてしまったが、この時の写真は今見ても彼女の可愛さを映し出していると思う。さらに調べると、今年新しいCDが出たらしい。その謳い文句は、
「ブラジリアン・ネオ・ソウル界のディーバ、 パトリシア・マルクスのキャリア最高傑作が 完成!セウ・ジョルジやエヂ・モッタ等、ブ ラジリアン・ソウル界のスーパー・スターも 集結し、ネオ・ソウルの色気ムンムン、70 年代ムードタップリ。近年のブラジリアン・ ソウル作の中でも群を抜く完成度!」
 というものであった。
 ネオ・ソウルの色気ムンムンか~。そのCDの彼女は僕が撮った頃の面影はまったくない、一人の女であった。その写真を見ているとパトリシアが辛い経験や悲しい経験をいっぱいしてきたような気がした。今は、ブラジルのNU JAZZシーンを担うプロデューサーと結婚し、一緒にアルバムも作って評判も良いようだ。
 多分、僕のことなど覚えてもいないだろうが、いつか会って話してみたい。あの可愛い笑顔をもう一度見てみたい。


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