10・14 骨董市 (2013/10/14)
数年ぶりにビッシーガの骨董市に行って驚いた。本当は広場でテントを張って所場代を払って販売しなければならないことになっていると思うのだが、広場に行くまでの路上にビニールシートを敷き、所場代を払わずに売る人間がびっくりするほど増えていた。売られているものも、古いファックスや腕のもげた人形、古着、とても映りそうにないテレビなど、骨董というよりはゴミが売られているのである。面白いもので、そんなモノにも価値を見出す人がいるようで見ているとチラホラと買っている人もいる。 以前、この骨董市によく買いに来る知人がいた。 「朝早く行くと、時折掘り出し物がこのフェイラにはあるんだよ。このオオタケトミエのシルクスクリーンもあそこで見つけたんだ」と言って誇らしげに見せてくれた。この人が通っていた頃は、もう何年も前だからあったのかもしれないが、今もそんなことがあるのだろうか? とてもそうは見えない。 数か月前に、ガレージセールで数ドルで買った中国の茶碗が実は数億円だった、なんてニュースも見かけたが、この骨董市ではとてもそんなものはありそうにない。しかし、こんな所だからこそ見つかるのかもしれない。もっとも、それは宝くじを当てるようなものだろうが・・・。だからこそ、毎週掘り出し物を探しにやってくる人が絶えないのだろう。 僕は短気で直情型の人間なので、骨董市での交渉などはもっとも向かない人間なのでよくわからないが、掘り出し物を見つけ、安く購入できた時の快感は何物に変えられないモノなのであろう。 毎週、夢を掘り当てに骨董市を回る人がいると思ってみると、そういう掘り出し物が、ひっそりと隠れているように思えてくるから不思議だ。
 | こんなもの売れるんかい? と思うようなものがたくさん並べられている |
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