10・23 火曜日の午前 (2013/10/22)
月に入ってから82歳のフラメンコの踊り子、戸塚マリさんの写真を撮り始めたので、火曜日は、メルカードでの買い出し、犬の散歩で午前中だけでも10キロちかく歩かなければならない。 朝、起きて、窓の外を見ると、曇っており夜中に降った雨で路上が濡れていたので、よっぽど止めようかと思ったが、散歩にいかないと1日がだらけてしまうし、アズミがしつこく連れて行って! と鳴くので、気を奮い立たせて外に出る。6時ちょいすぎ(昨日から夏時間で1時間早くなったので、本当は5時)にもかかわらず、もう明るいし暖かい。つい3週間ほど前の寒さと暗さが嘘のようである。さすがに、もう、寒くならないだろう。これからもう夏にまっしぐらのはずである。 散歩からアパートに帰りつき、いそいでシャワーを浴び、メルカードに向かう。うちからメルカードまで約2キロ、急いで歩いて20分ほどかかる。時間がないので、ふだん常に持っているカメラも小さなミラーレスだけにし身軽な格好で出かける。 カツオ1匹とイワシ、牛レバーを購入。カツオを刺身用にさばいてもらっている間に、友人に聞いていた、数年前はあったというコーヒー豆屋を探す。探しても探しても見つからないので、近くに居た店員に聞くと、オーナーが年をとり閉じてしまったとのことであった。う~ん残念。今やメルカードはサンパウロを代表する観光名所だから、おいしいコーヒー豆屋ができればきっと売れるだろうに。カフェ・ド・イグアス・コーヒーは丸紅経営らしいから豆屋を始めてくれないかな~? メルカードを散策しているうちに、メルカードの隅の方にスルビン(大鯰)の塩漬けを発見。1キロ38レアル。バカリャウ(鱈)の塩漬けはよくみかけるがスルビンがあったとは! ついでにピラルクの塩漬けはないかと探したが、さすがにピラルクはみかけなかった。今日は急いでいたので店員に聞けなかったが、時間のあるときにゆっくり聞いてみよう。そのほか、生きているカランゲージョ(泥カ二)なども売られていた。毎週来ていると、ついつい見逃してしまっていたが、隅々まで見て回ればメルカードはまだまだ面白いものが売っていそうである。 アパートに帰りついて、そのままカメラバッグを担ぎ、練習場の文協についたのは、はじまりから10分過ぎてしまっていた。マリさんと6人の女性が練習前の体操を行っているところであった。習っている女性は一人を除いて皆70歳以上、孫がいるとのことであるが、その年齢にはとても見えない。きらびやかなスカートをはいて毎週フラメンコの練習をすると、気も若くなるのかもしれない。 「皆、歳をとっていて、なかなか覚えられないから、何か月も前から発表会に向けて練習するの。できるだけ身体を無理しないようにね」そう言ってニッコリわらうマリさんも、シャキシャキした動きを見ていると、とても82歳には見えない。 11時にアパートに帰り着いたときには、ヘトヘトに疲れ切っていた。
 | 上の文章にはピラルクは見当たらなかったと書いたが、この写真を見ていると、ピラルクも発見、上に開きでぶら下がっているのがスルビン。下がピラルク。サンパウロではほぼなんでも手に入ることを改めて実感。 |
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 | おそらくサントスあたりで捕れた泥ガ二。まだ生きていてムニョムニャ動いていた。 |
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