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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
11・4 変身願望 [全画像を表示]

11・4 変身願望 (2013/11/04) 前中仕事を終え、メトロの駅を出ると、血まみれの若者たちがぞろぞろと歩いている。最初に血だらけの男を見た時には一瞬ギョッとしたが、後から後からやって来る同様の若者たちを良く見ると、赤色のインクを使った偽物の血だということが解った。
 そういえば、11月2日は「ゾンビの日」だった。去年も写真を撮ってフェイスブックに載せたことを思い出した。あれからもう1年もたったのだ。去年同様、市営劇場前にたくさんのゾンビが集結しているのだろう。撮りに行きたかったが、三脚に、ボックスライト、カメラ・・・、あまりにも荷物が多すぎた。とりあえず家に帰ることにした。
 すぐ撮りに行こうかと思ったが、集まった若者たちも、せっかく苦労してゾンビの仮装をしてきているのだから、すぐには返らないだろうと思い、家に帰って遅い昼飯を食べた。すると、仕事の疲れもあり急激に睡魔に襲われ寝てしまった。起きると5時を過ぎていた。あ~、失敗。
 もうすっかり、行く気をなくしていたが、なんとか気持ちを奮い立たせて、ダメ元で行ってみることにした。途中、数人のゾンビ姿の若者が帰っているのに出くわした。もう、ほとんどいないだろうな、そう思いつつ家から10分ほどの市営劇場に行くと、まだ、200人ほどのゾンビたちがいた。もう結構暗く、シャッタースピードは、かなり遅い。1脚を持ってこなかった事を後悔しながら何人かの写真を撮らしてもらう。普段は、写真を通りで撮っていると、写ってもいなのに、文句をつけてくる輩がいるが、こういう集会では皆気軽に写真を写させてくれる。もともとブラジル人は目立ちたがり屋で、その役になり切って写りたがりの人が多い。照れることも無くいろんなポーズを作ってくれる。そのポーズも鏡の前で練習をしてきているのだろう、かなり決まっている。こんな彼らをみていると、日本で行われるコスプレの世界大会でブラジル人が何度か優勝したのも納得がいく。変身願望はどこの国の人にもあるが、特にブラジル人には多いような気がする。その典型がカーニバルであるから、ブラジル人は、「ゾンビの日」のような行事はこれからますます流行って行きそうである。   
 かなりシャッタースピードが遅く、ぶれている可能性は大であるが、何枚かは撮れているだろう。気を奮い立たせてやって来ただけのことはあった。

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けっこうお金がかかっていそう。ゾンビになるのも大変


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何も言わなくてもポーズをとってくれる


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