11・15ヒッピー市のばーちゃん (2013/11/16)
レプブリカ広場のヒッピー市の紹介写真を撮ろうと、絵が飾られた一角にカメラを取り出し(ミラーレスのちっこい奴)向けた。 脇で人と話をしていたばーさんが、 「おー、おー、おー。ダメよ。だめ。写真を撮っちゃだめなのよ」 「????」 別に、ばーさんの絵を撮ろうとしたのではないのだが・・・。広角のレンズで撮っているから、ほんの一部ばーさんの絵が入るくらいである。「どうして? 」と聞こうと思ったが、話し出すと長くなりそうなばーさんだったし、憂鬱になると思ったので、それも止めた。自分の絵をマネされたら困る、と思ったのではなかろうか。最近、レプブリカのヒッピー市で売っている絵に、それほどの独自の素晴らしい技法を使って書かれたような絵はないと思うのだが・・・、と思ったが、話す気になるようなばーさんではなかったので、素直に「あっ、そう」と言って撮るのをやめた。 絵でも写真でも、オリジナルと同じものは書けもしないし、撮ることもできない。写真で撮って、それをもとに描くという手もあるが、そんな面倒臭いことを、それもヒッピー市でばーさんが売っている絵をまねる人がいるのだろうか? もっとも、昔は、売れない頃に、ヒッピー市で売って生活費を稼いだ有名画家もいたというような話も聞いたこともある。だから、今も、将来有名になりそうな画家が絵を売っていないとは必ずしもいえないが・・・。でも、このばーさんは写真に撮れば、コンピューターを使ってなんでもできると思っている感じがする。できるにはできるだろうが、そんなに簡単なことでない。 そんなに真似されたり、技術を盗まれるのがいやなら、こんなところで売らなければいいし、人に見せず、買ってくれそうな一部のコレクターのみに見せて売ればいい! もう、70は越えてそうないいばーちゃんだから、それくらいの客はもっているだろう。 デジタル社会になって、自分の権利を守ろうとする、しみったれた根性の人が増えてきたと思う。特にブラジル人には多いような気がする
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