11・25 センテットのデモ (2013/11/24)
この頃、センテット(家なし住民)のデモが活発化している。昨日も朝からデモが行われ、道路が封鎖されたためにセントロ地区で渋滞が発生した。ちょうど僕は、有機野菜のフェイラに行くためにバスに乗っていたのだが、なかなかバスが進まないので途中であきらめて家に戻るしかなかった。 センテット達は既にサンパウロ市内のセントロを中心に使われなくなった10数か所のビルを占拠して住みついている。きちんとした所有者がいるビルはセンテットが入っても強制的においだされる場合が多いので、おそらくこれらのビルは所有者がはっきりしないようなモノがほとんどなのであろう。所有者も解らず、利用されていないビルに住みつくのは、誰にも迷惑をかける訳でもないので、あえて批判をするつもりはないが、往々にして政治家がセンテットを利用してデモを起こさせる場合があるらしい。そういうことを知ると腹立たしい。 デモ行進をして道を封鎖して、渋滞を引き起こし、一般市民に多大な迷惑をかけて力ずくで、自分らの住居をぶんどろうとする行為はどう考えても許せない。貧富の差の大きいブラジル社会に接していて、その気持ちも解らないではないが、恐らく多くの市民は彼らの活動に賛同してないだろう。一般市民の中には、住居を買うために、あるいは、借りるために、懸命に働いている人もいるのだから。何も彼らだけが困っているわけだはないのだ。 センテットの思想や考えをちゃんと聞いたりしたわけではないので、彼らの活動がどんなものか知らないが、政治家や搾取をする資本家たちにアピールをするのはいくらでもやってくれ! でも、一般市民に迷惑をかけるのはやめてほしい。
 | 学生のデモには警官は結構実力行使するがセンテットのデモは遠巻きに見ているだけ。おそらくなんらかの政治的圧力がかかっているのか? |
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