12・25 クリスマス (2013/12/25)
ブラジルでは、クリスマスは家族と聖夜をしんみりと過ごし、新年は友人たちとワイワイ大晦日を過ごすというのが一般的なようだ。クリスマスはブラジル人にとって1年の行事の中で最も大切な日なのだ。 クリスマスには、刑務所にも恩赦があり、数日間囚人が解放される。毎年のことであるから慣れたが、最初聞いた時には驚いた。「危ないから夜であるかないようにした方が良いよ」と日系人のおじさんに忠告されたものである。今朝、犬の散歩をしていて、危なそうな男2人が向かいから歩いてくるのを見て、突然このことを思い出した。 ただでさえ治安が悪いのに、囚人が解放されるなんて信じられない! ブラジルは人権、人種問題には、神経質で、気を使う。テレビなどでも毎年、「なんで解放するのか?」的なことが話題に上るが、それでも未だに続いているということは人権派の運動家がうるさいのか? それとも今まで大きな犯罪が起こっていないのか? 良くわからない。解放された囚人のほとんどはちゃんと刑務所に帰ってくるらしいが、帰って来ない囚人もいるらしい。 サンパウロを離れて、旅行や、故郷に帰ってしまった人々が多いのだろう。今日は人通りも少ないし、ほとんど車も走っていない。町全体がひっそり眠っているようである。22階のアパートから建物だらけのサンパウロの町並を見ていると不思議に故郷の高知を思い出してしまった。そういえば、20年ちかく、日本の寒い正月を過ごしていない。気持ちが引き締まるような、シンと寒い正月が、今日は妙に懐かしい。
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