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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
12・28 三つ子の魂100まで [画像を表示]

12・28 三つ子の魂100まで (2013/12/28)  両替屋の態度の悪い受付、約束の時間を守らないうえ、連絡も入れない修理人、まったく交通規則を守らないドライバー、銀行の長い行列・・・・、毎日腹立たしいことがあまりにも多すぎるサンパウロの生活。そんなことにイチイチ腹を立てる自分が嫌になる。ここはブラジルだから、と寛容な気持ちでいれば、そんなに腹を立てなくてもすむのだろうが、なかなかそう割り切れない自分のかたくなさ・・・あ~。
 しかし、見ているとブラジル人も同じように腹をたてている人が多い。日本人なら、自分がやられて嫌な事は人にするな、とたいてい親に教えられて育ってきていると思うが(最近の若い人はそうでもないらしい・・・)、ブラジル人は自分がやられて嫌な事でも平気で他人する人が多い。利己的なのだ。もしかしたら、嫌だと感じた事さえも覚えていないのかもしれないが・・・。
 そんな、いつもイラつかされるブラジルになんで住んでいるのだろう? と考えてみた。東京以上に、肌の色も考え方も異なるいろんな人間がいるから、僕がどんなにかたくなで怒りっぽい人間だろうと、意外にすんなり受け入れてくれるのである。ブラジル、特にサンパウロにはそんな大らかさがある。日本だったら、僕が日本人ということもあり、田舎ではなかなかそうはいかないと思う。
 いろんなことに腹を立てながらも、かれこれ20年すんでいるのだから、なんだかんだ言って僕はブラジルが好きなのだろう。もう、そろそろブラジルの習慣に慣れてもよさそうなものだが、なかなか慣れない。「三つ子の魂百まで」という言葉を身を持って体感している。

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