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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/10/26)
1・15 街を歩くのも命がけ [画像を表示]

1・15 街を歩くのも命がけ (2014/01/16)  家に帰り着いたのは夜11時を過ぎていた。
こんなに遅く帰るのは何か月ぶりのことであろう。以前はほぼ毎晩、飲み歩いていたのに、まったくそんなことも無くなってしまっていた。
 その原因としては、以前は一緒につきあってくれる友人もいたが、その友人たちも日本に帰国したり、引っ越ししたりで皆いなくなってしまったこと。そして、去年あたりから治安が悪くなり、レストランやバーを襲う強盗が増え、店の会計だけでなく客からも財布や携帯を奪っていく、いわゆる「ハストン(根こそぎ強盗)」が出てきたこと、そして、僕自身の経済状態が悪化したことなどがあげられる(これが一番の原因か・・・)。
 久しぶりの夜のせいか、何故か危なく感じてしょうがなかった。雨のせいか人通りが少なく、ささくれ立ったような顔をして歩いている、黒人やモレーノ(白人と黒人の混血)が気にかかって仕方がなかった。つい先日襲われたトラウマが、自分では気づかないが心の片隅にまだ残っているのかもしれない。
考えてみれば、ここ3か月ほどの間に被害にはあってないものの、2回襲われている。確率的にはかなり高くなっている。自分ではトラウマなどまったくないと思っていたが、人通りの少ない通りで、人相の悪い黒人や、薄汚れたストリートチルドレン(チルドレンとは言っても僕なんかよりずっと大きい奴がいっぱいいる)などに会うとビクつく、ということは身体が覚えているのかもしれない。人相の悪い黒人やモレーノがいると、日中でも自然に身体が避けているのに気が付く。
しかし、黒人やモレーノにしてみればえらい迷惑な話である。自分ではどうしようもない肌の色や人相で嫌われるのだから。もちろん、強盗には白人系も多いのだが、確率的には黒人やモレーノの方が多いような気がする。実際、強盗の人種の統計を見たわけでも調べたけでもない、あくまでも僕の感じであるが。。。
日系人の友人と話していて、ちょうど強盗に遭った話になった。
「強盗に遭ったら、言われるままに出した方がいいよ」と彼
「そうだよね。でも、もし、カメラを出せと言われても出さないと思う。カメラは僕にとって侍の刀と同じだから。その時になってみないと解らないけど・・・」と僕。
「最近の強盗は、お金や物を差し出しても撃ってくる奴がいるから、運が悪ければ結局出そうが抵抗しようが同じことかもしれないけど・・・。
彼らは捕まってもすぐ釈放されることが解っているから、何度でも強盗を繰り返すし、抵抗して強盗に勝ったとしても仕返しに来るかもしれない。そういうことを考えると殺すのが一番かもしれないな~」そう言って友人は真剣な表情で僕をみた。
ちょっと大げさに言うと、街を歩くだけでも命がけ、と言うわけだ。ほんとサンパウロは殺伐とした町になってきたと思う。

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