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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/09/20)
1・28 再びデモ

1・28 再びデモ (2014/01/27) 月曜日の朝、テレビのニュースを見て驚いた。土曜日にワールードカップ反対のデモがあり、かなり激しく破壊行為が行われていたのだ。セントロからパウリスタに向かう途中のアウグスタ通りやコンソラソン通り付近の銀行や、商店などのガラスがばりばりに割られた。
そんなこともしらずに僕は寝ていた。土曜日の午前中から午後にかけて仕事が入っていてクタクタに疲れていたのだ。ヘリコプターが煩いので何かあったのかと思い、起きて窓から外をのぞくと、数百人のデモ隊が、アウグスタ通りをゆっくり歩いて行くのを見た。しかし、そんな危ない雰囲気はみじんも感じられなかったので、そのまままた寝てしまった。
 一時、姿を潜めていたブラック・ブロックが再び出現し、先だって車を壊したり、ガラスをわったりしたようだ。テレビを見る限りでは、土曜日のデモは、顔を黒の布などで覆ったブラック・ブロック以上に、素顔の若者が暴れていたようだ。ロレジーニョといい、未成年の強盗急増といい、若者たち、とくに貧しい若者たちが暴れているようだ。ここ数年、ネットなどの普及によって世界中の情報が誰でも簡単に入手できるようになり、改めて貧富の差、貧しさに不満を感じている若者が増えているのではないだろうか。その鬱憤が一挙に吹き出し始めているような気がする。
 もとはと言えば、政治家たちが、蟻が群がるごとくワールドカップ準備金に群がり、気が付くと、施設ができないにかかわらず、建設費用がどんどんかさみ予算を越えたことにある。ワールドカップに、お金を使うくらいなら、病院や学校を増やし、交通機関を整えろ! というのがデモを起こし始めた若者の言い分だ。
 去年の6月ごろ、バス運賃をきっかけに頻発に起こったデモには多くの市民が賛同し、「ブラジルを変えようと!」と赤ん坊からお年寄りまで数十万人の人々が、パウリスタ大通りに集まり粛々と行進をした。この時は、僕も参加して熱いものを感じた。本当にブラジルが変わるかもしれない、という期待を持った。しかし、政治家たちにうまくつぶされ(僕はそう思っている)、知らないうちに熱いウネリは消えてしまった。
 今回は最初からデモ隊の破壊行為が取りざたされている。これでは市民は引いてデモに賛同しようという気にならない。テレビなどでうまく情報操作が行われている感じがするし、破壊行為をするデモ隊を悪のように思っている人が多いだろう。前回は警官がやりすぎて、無抵抗のデモ隊を傷つけたことから警官=州政府が悪という状態から始まった。それだけに市民の賛同を受けやすかったが、今回は、市民の賛同を受けるのは難しそうだ。


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