2・2旧正月 (2014/02/03)
2006年に始まったリベルダーデの旧正月を祝うイベントが今年も行われた。なんとか龍の舞と獅子舞を撮れれば、と思っていた。おそらくあまり日差しの強くない、午前中の昼ちかくに行われるだろう、と予想し11時にリベルダーデにつくと、予想はピタリとあたり、まさに龍の舞がはじまる寸前だった。 ところが、失敗だったのは、古いカメラもたまには使ってやらなくては、と思いD2Xという10数年前のカメラを持っていったことであった。数年ぶりに使ったせいか、カメラの癖をすっかり忘れてしまい、とにかく使いづらかった。別に仕事でもないから1枚でもそれらしい写真を撮れればいいさ、という軽い気持ちでいったのが失敗であった。実際家に帰って、コンピュータで見てみると苦労の甲斐がありそこそこ撮れていたが、現場では悪戦苦闘した。やはり、どんなときでも慣れたカメラを持っていくべきなのだ。 リベルダーデはすっかり街の装いが変わり、朱色が氾濫する中国の街になっていた。行き交う人々も、無料で配布された、紙でできた紡錘形の、朱色の笠をかぶっているし、屋台も朱色がベース。リベルダーデは、もうチャイナタウンだな、と思わずにいられなかった。それでも、数年前にきたときよりは、心なしか人出と活気が減っているようなきがする。しかし、去年末の東洋人祭りはそれこそ寂しい限りであったから、それに比べると、すごい人出ではあるが。 龍の舞を行う男性によると、2つのグループがあって、ひとつはクンフーの道場に通っている生徒たちによって行っているらしい。ブラジル人ばかりで一人も中国人らしき姿が見えないので聞くと、「先生は中国人だけど、ここに居るのは、皆ブラジル人だよ」と言って首をすくめた。すぐ隣にいたブラジル人のカメラマンが笑いながら「グローバル化しているんだね」と言って笑った。 せっかく、旧正月のお祝いがこれだけ大きな行事になっているのに、その花形である龍の舞や獅子舞にほとんど中国人がいないというのは非常に残念な気がする。お金儲けには興味があっても中国文化の伝承にはあまり興味がないのかな? とついつい思ってしまう。もっとも、実際の舞台裏については一切知らないので、たんなる下衆の勘繰りではあるが・・・。
 | 中国人の指導はもちろんあるのだろうが、ブラジル人だけでこれだけできれば大したもの |
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