2・10 ブラジル人の見方 (2014/02/11)
問屋街25・デ・マルソの店先には、早くもW杯応援グッズが並び始めた。ブブカ、笛、ラッパ・・・、すべてブラジルのシンボル色、黄色と緑に塗り分けられ、いやでも目をひく。 つい先日、マナウスのスタジアム現場で死亡事故があり、また工事が遅れるらしい。クリチバも遅れに遅れているし、クイアバも大会までの完成が疑問視されている。こんなので本当にできるのだろうか? サッカー音痴でまったく興味のない僕でさえ、今回のブラジル大会が本当にできるのか心配である。この大会がうまくいかなかったら、ブラジルは世界から信用を失い、でき次第ではリオ・オリンンピックも大きな影響を受けるだろう。 ブラジルはどう思っているのだろうか。僕と同年代の経済学の大学での、インテリおじさんにWカップはできるのか、正直な意見を聞いてみた。 「Wカップできると思う?」 「なんとか意地でもやるだろうけど、ひどいものになるだろうね。本当はもうやらない方がいいんだ。だけど、もう膨大なお金をつぎ込んでいるし、後戻りはできないのさ。イフフラもできてないし、まだクイアバやクリチバのスタジアムさえ完成してない。きっと悲惨なことになるだろうね」 このおじさんは、ブラジル人にしてはどちらかというと悲観的な考え方をする人だが、これほど、はっきり言うとは思わなかった。大会まであと約4か月、どうなるのだろう、Wカップ?
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