移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
2・17 人種差別 [画像を表示]

2・17 人種差別 (2014/02/18)  ブラジリアで、オーストラリアの30歳前後の女性が人種差別の罪で捕まった。美容院で、黒人の、爪の美容師に対して、黒人差別の暴言を吐いた罪らしい。先週は、ペルーでブラジルの黒人サッカー選手が猿呼ばわりされて、人種差別問題として話題になったばかりであっただけに、このオーストラリア女性には時期が悪かった、と言える。おそらくこの女性もよっぽどひどいことを言ったのだろう?
 しかし、人種差別の暴言を吐いただけで刑務所に留置されるというのはちょっとやりすぎという気もしないでもない。それなら、僕などもブラジル人から、しょっちゅう、差別的な発言をされているし、猿呼ばわりされたこともある。黒人やインディオに対しては、差別発言はダメで日本人や東洋人に対してはいいのか? うちの息子は幼稚園から小学生にかけて、目がつっているだとか、東洋系で不細工だとか、随分いじめられたらしい。幼いころは、親のひいき目でなく、ハンサムであったにもかかわらずである。日本人の誰からも将来男前になるよ、と言われたものである。もっともある人からは親ばかだと言われたが・・・。息子は、ずっと、自分は不細工だと思ってきたようだ。もっとも、今は残念ながら、幼い頃の美少年的な部分は失せてしまったが・・・。
 ブラジルには人種差別がないと、しばしばいわれるが、未だにれっきとした白人中心社会で有色人種はなかなかその中には入れない。人種差別は根強く存在している。うまーく、表面化させていないだけである。給料なども黒人と白人とでは差があるとの統計がでているし、知り合いの、黒人少年は歩いているだけでしょっちゅう警察から尋問を受けると言う話を聞く。
 一斉にテレビのニュースで取り上げるのは、政治的な匂いを感じてしまう。

DSC01463.jpg
あらゆる人種がまじりあい一見、人種差別など無いように見えるが、根深く存在する。貧富の差がさらに大きくなり、すみわけができて目立たなくなっているだけのような気がする。


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.