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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/07/06)
2・18 危険時間帯 [画像を表示]

2・18 危険時間帯 (2014/02/19)  小便がしたくなって目が覚めた。置時計が電池切れなので、眠気眼で携帯を見ると、5時40分。用意をして散歩に出かけるにはピッタリの時間である。
 犬たちにリードをつけ出かけようとしたとき、外があまりに暗いことに気が付いた。曇りか? 外を見るとポツポツと星が見えるから快晴になりそうな天気である。う~ん、おかしい。準備も万端、散歩に行くばかりで、犬たちも「さ~、行こう!」といった目で僕もみている。「まっ、いいか」それ以上何も考えずにエレベーターで下に降りた。建物の外に出ると、6時に店を開けるパン屋がシャッターを降ろしたままである。ここで初めて気が付いた。「あっ、まだ5時だ!」僕の携帯は自動で夏時間に変更されるのだが、変更されるまでに何故か4,5日かかるのだ。一瞬、また部屋に帰ろうか、と考えたが、それも面倒くさい。「いいや、行け、行け!」結局そのまま散歩に行くことにした。
しかし、街灯がなければ、真っ暗状態で、車も人通りもほとんどない。声がするので後ろを見ると3,4人の若者たちが歩いていた。こういうグループが危ないのである。ブラジル人はグループで、悪さをしでかすことが多い。歩くスピードを速めた。普段は散歩のはじめは、心臓に負担をかけないようにゆっくり歩いて、コースの3分の1ほどを過ぎたあたりから、ぐんとスピードを上げて速足で歩くのだが、今日はそうも言ってられない。別に追いかけてくる様子もなくホッとしたのもつかの間、今度は前から2匹の犬を連れた手製のリヤカーを引くゴミ収集人が現れた。ゴミ収集人は犬たちをつながずに歩いている場合が多いので、「嫌だな」と思っていると、犬を見つけたアズミが、案の定、吠え始めた。その犬たちも吠えかかる。幸いなことにつないであったので、犬たちの喧嘩にならなかった。
それにしても暗いし人通りがない。薄暗闇に座って、じっとこちらを見ている、路上生活者が気味悪い。何もしないとわかっているのだが、ムクッと起き上がって襲ってきたらどうしよう、彼らの前を通るたびにそんな考えが頭に浮かんだ。
そして、僕の指定危険地区にやってきた。23大通りにかかっている橋である。50メートルほどあるこの大きな陸橋は、23大通りに降りる階段があり、強盗や麻薬常習者の通り道になっているのだ。襲われる人が結構いるのだろう。時折、パトカーが停まって警備をしていることがある。今日はあいにくパトカーもいない。人通りが全くなく、「嫌だな~」と思っていると30メートルほど先の階段から上がってきた2つの人影が出現した。ひとつは180ほど、もうひとつは150センチほどである。ストリートチルドレンのようだ。麻薬を常習している彼らは、麻薬を買うお金欲しさに襲ってくる確率が高い。進むべきか? 引き返すべきか? どんどん近づいてくる。背の低い方が女だということが判明し、ほっとしたが、恰好からいって明らかにストリートチルドレンである。危ない可能性もあるが、彼らの後ろから一人男性がきていたので、そのまま前進することにした。目があうとそれをきっかけに襲ってくる可能性があるので見ないようにしながらも、横目で彼らの動きを追いながら、なんとかすれ違った。
最近は、人が居ようと居まいと関係なしに襲ってくるし、助けてくれる人はほとんどいないと考えていた方が良い。犬たちは、全くあてにもならない。以前、ストリートチルドレンに襲われそうになったときは、吠えもしなかった。ドキドキしながら二人をやり過ごし安堵した。折り返し地点のリベルダーデは人どおりもありやっとほっとした。もう2度と早すぎる時間帯には散歩に行かない!

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日が暮れるのも早くなってきた


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