2・23 Carnaval de RuaⅡ (2014/02/26)
ルス駅付近でCarnaval de Ruaのパレードがあると知って、シブシブ行くことにした。土曜日に撮影していたので、本当は行きたくなかったのだ。それでも行く気になったのは、行かないと、絶対後悔すると思ったからだ。 ルス駅につくと、セントロ側では、パレードをやっている様子はまったくない。駅の構内を通り抜け、ルス公園側にまわると、車両が通行止めになっていて、行進会場となっていた。まだ始まってないこともあり、観客もポツリポツリである。たぶん、このイベントをあまり宣伝していないこともあるだろう。サイト(現在ブラジル紹介のサイトを制作中。ほぼできあがったのでもうすぐ公表する予定)に載せるために写真を撮りたい旨を告げると、会場内にあっさり通してくれた。 いくつかのブロッコを見たが、これが意外に面白い。うるさい、ハレモニア(サンボドロモで、行進がスムースに進めるために警備する人間。写真を撮っていて何度暴力的に排除されたことか。身体の大きな黒人が多い)もいないし、得点も何も関係ないから、参加した人々は、ある程度の統制はとられているものの、皆、自分の好きなように自由に行進している。サンボドロモではこうはいかない。隊列ごとに調整する人間がいて、はずれた動きをする人間はいないか目を光らせている。 はっきり言って、山車も何もないし、踊り子の着ている服も普通の服だったりするし、見た目にはほんとうにショボイ。しかし、皆、のびのび行進し、良い顔をしていた。サンボドロモの行進は華やかではあるが、少しでも高い得点を獲得するために、きれいに見せることに重きを置きすぎていて、写真をとりながら見ていても、楽しんでいるというよりは、ピリピリしていた。サンボドロモのカーニバルは、もう、もともとのカーニバルからかけ離れ別のものだ。Carnaval de Ruaがより、もともとのカーニバルに近い。 面白かったのが、出稼ぎでブラジルに来ているボリビア人のブロッコ。普段、安い給料で使われ、虐げられているせいか、その鬱憤が爆発したかのように、皆のびのびとそして真剣に踊っていた。音楽が思った以上にかっこいいし、不思議に郷愁を誘うリズムが印象的だ。参加者もパレードをしたブロッコの中で1,2を争うほど多かった。妙に動きの硬い踊りがいかにもアンデスと言う感じがして面白かった。 今、サンパウロには世界中から出稼ぎがきているから、アフリカ人のブロッコや、ペルーのブロッコ、アルゼンチンのブロッコなどが参加して世界のカーニバルになったら面白いだろうな~。そんな可能性を感じさせるボリビア人のブロッコであった。 そして、もうひとつ面白かったのが、60歳以上の老人が集まったブロッコ。バッテリア(打楽器隊)から踊り子、歌手まで、皆60以上。みかけは年をとっているのに、意外に軽やかな動きをしていたし、バッテリアなどは思っていた以上にうまくて驚いた。僕は60歳になってこんなに元気にやれるだろうか? 頑張って行って、良かった。やっぱり現場にいかないと始まらない。
 | ボリビアの民族衣装を着て踊る女性。皆真剣な顔をして踊る。 |
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 | 60歳以上のおばーちゃん。やっぱりブラジル人は笑顔が似合う |
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