3・6 激減した無駄遣い (2014/03/06)
「ブラジリアでは1年に540件の電撃誘拐があり、サンパウロでは1時間に12台の車が盗まれる・・・・」 ネットを見ながら、テレビをつけていると、耳に飛び込んできた。えっ、本当か? そのあまりの多さに一瞬、耳を疑った。さらに「強盗が2分間に1回おきている」と続いたが、さすがにこれは僕の聞き間違いだったと思う。いくらなんでも、それほどはないだろう。しかし、もし、僕の聞き違いでなかったら、驚くべき数字である。フランス政府は、Wカップの渡航には十分な注意が必要! との警告をしたらしい。 実際、住んでいる身からすれば、それほど危険を感じないが、夜出かけるようなことは、無くなった。最近レストランなどは、人が入っている店ほど襲われる。客から携帯からお金、カード、持ち物をごっそり奪っていくので、危なくてゆったり食事もする気にもならない。以前のように酒を飲んで酔っ払うようなこともなくなった。余分なお金を使うこともなくなったのはよいのだが、生活の範囲が随分と狭められたような気がする。 リオの知事だか、市長だかは、家から州政府の建物までヘリコプターで通うらしい。車で移動する時はかならず、防弾車に警備付だという。テレビのアナウンサーが、「一般庶民は、ぎゅうぎゅう詰めのバスや列車で、強盗におびえながら仕事場まで通っているのに、何を考えているのだろう」と憤慨していた。聞いているうちに僕も腹が立ってきた。Wカップの施設完成の遅延にしても彼らが無能のうえ、私服を肥やそうとするからこんなに遅れたわけだし・・・。 中国じゃないけれど、ブラジルの金持ちもリスクの少ない海外に移住しているのではないだろうか? 実際どうなのだろう。
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