3・13 未成年犯罪 (2014/03/13)
3分だか、4分だかに1件、強盗事件が起きている、と言う、ニュースを聞いて、さすがにそれはないだろう、きっと聞き間違いだ、と思っていた。ためしに、ニュース等に詳しい日系人の友人に聞いてみると、「サンパウロ全体だったらあるかもしれませんね」という答えが返ってきて驚いた。実際はどうなのだろうか? 最近、強盗犯が捕まって、リンチをされたりするケースが徐々に増えてきた。あまりの強盗の多さに、人々もさすがに業を煮やし始めているのだ。警察に捕まっても未成年(18歳未満)だと罪に問われずすぐに解放されるから、強盗犯は犯罪を繰り返し、逆恨みをして仕返しにくることもある。そんな繰り返し状態に人々も怒っているのだ。この間、未成年でも犯罪に応じては、罪にする、という改正案が議会にかけられたが、差し戻しになった。それなら自分の身は自分で守ろうとする人が増えるのも当然だ。もちろん、その場合、相手が銃や刃物などの武器を持って入れば、殺される可能性も十分あるので、危険極まりない事ではあるが・・・。 先日、未成年の犯罪でびっくりするような事件があった。18歳になる、1日前に14歳の元恋人を殺害し、2時間前に自首するという、用意周到、計画済みの知能犯事件だ。こいうずるがしこい犯罪の話をきくと腹がたってしょうがない。本人は罪から逃げおおせたと思っているかもしれないが、自分自身の罪の意識からは逃げられない。いい人生は送れないだろう。 なぜ、未成年犯罪の改正案が、可決されなかった? 僕は人権擁護団体の強硬な反対があったためだと、思っていたが、友人曰はく「政治家たちが、自分達の息子たちが犯罪したときのことを考えてですよ」 確かに、かつて、有力政治家の息子が寝ているインディオに火をつけて焼き殺したり、人をひき殺したり、ひどい事件があった。これらの事件は、知らない間に闇に葬られてしまい、どうなったのか誰も知らない。もし、本当に政治家や、資本家のバカ息子を守るために、改正案が可決されないのなら許されないことである。
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