3・19Wカップを前にして (2014/03/19)
Wカップを前にして、またデモが増えてきた。ストも多く、大学職員のスト、病院のスト・・・、本当に多い。次から次へと傷口から膿が湧きだすようである。そんなニュースをテレビで見ていると、本当にWカップができるのか心配になってくる。もうここまできたら、なんとか海外から多くの人にきてもらって、成功してもらいたい。 メキシコの世界的な予約エージェンシー? が大量のホテルの予約を解約したそうだし、何かあるんじゃないかと疑いたくなってしまう。国内でも、駐車場の料金徴収による反対デモがセアザ(南米最大の生鮮市場)であり、中枢センターは壊滅状態になった。後ろでPCC(サンパウロ最大の麻薬組織)が煽動して暴動状態になったのではないか、というような噂もある。 イタケロン(サンパウロの会場スタジアム)は未完成のままFIFAに引きされ、各地スタジアムまでの交通機関はほとんど未整備だし、ここぞとばかりデモやストが多発するし、PCCの暗躍しているようだし、ますます治安は悪化するし、政府も頭がいたいだろう。もっともすべて自分達撒いた種(汚職贈賄などなど)であるから、自分達で刈り取らなけばならない。しかし、きっとそれらの責任は国民になすりつけられるだろう。国民は一時的には良い状態になるように感じるだろうが、長い目でみれば、結局国民が苦しめられることになる。外国人でしかもフリーの僕などは不安で一杯である。 笛の音や歓声がするので、窓の外を見るとデモが行われていた。写真をとりに行くと、女性や高齢者の先生たちの賃上げ要求? のデモだった。リオの清掃員たちが37%もの賃上げを勝ち取ったことから、今デモやストをすれば給料はあがるという思惑が波及したのだ。 オリンピックの準備は全くのようだし、ブラジルはいったいどうなるのだろう? 心配である。
|