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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/03/29)
3・29肥満

3・29肥満 (2014/03/29)  テレビのニュース番組で、「最近肥満解消のために、胃の一部除去手術をする人が増えてきた」とのニュースが流されていた。そこまでするか、という気もするが、肥満の辛さは肥満の人にしかわからないだろうから、僕には何も言えない。幸いなことに僕の家系は肥満の家系ではないので、中年になっても太らずに済んでいる。40代半ばに高血圧が原因で患って以来、魚と野菜中心に食生活を完全に変えたことも太らない原因だろう。今では、大学時代の体型に戻ってしまった。もっとも当時と異なり腹はぽってりだが・・・。
 2000年以降、急激にブラジル人の食生活も変わり、欧米並みになってきた。以前のブラジル人の一般的な食べ物と言えば、フェジョン(煮豆)、ごはん、うすいステーキにサラダというものであったが、今はフライドポテトや冷凍食品、炭酸飲料、ハンバーガーなどのファーストフードなど、手軽でおいしい食品が怒涛のように食品市場に流入してきた。人々の食生活が変わるにつれ、肥満や、糖尿病で高血圧の子供達の話もごく普通に聞くようになってきた。
ブラジル人は、20代後半になると男も女もメタボ体型になる人が多い。それでも以前はちょいデブぐらいの人が多かったが、今は超デブ、100キロ、200キロの人々がいくらでもいるのだから驚いてしまう。これらの超肥満の人々が、ホルモンの異常など病気なのか、単なる食べ過ぎなのか僕にはわからないがとにかく増えた。ここまでいくと、食生活と運動では痩せることは不可能なのかもしれないが、手術などすると身体に負担があると思うのだがどうなのだろう。ブラジル人達は、痩せる努力をするよりも、より簡単な方法を選ぶ傾向にあるようである。
ついこの間、手術の失敗で女性が死んだというニュースがあった。テレビの番組は、「手術を受けて痩せて良かった」というような話ばかりを大々的に流すから、高いお金を出して手術を受けようとする人が後を絶たない。手術で死亡したニュースを流して「容易な手術は避けましょう」というようなコメントをアナウンサーは入れるのだが、それ以上に手術をして痩せて喜ぶ人の様子を大大的にながすのだから意味がない。
お金持ちは、トレーニングセンターに通い、食生活に気を付け、きれいな体型を保持していくが、貧乏人たちは、安い炭水化物や揚げ物ばかりを食べるのでぶくぶく太っていく。金持ちほどきれいでスマートな体型、貧乏人ほど太った体型という図式が今後ますます顕著になっていくのではないだろうか。
ファベーラ(貧民街)の写真を日本の人に見せたら、「みんなふとっていて、全然悲惨な感じがないね~」と言われた。アフリカなどのガリガリに痩せた人たちの写真を見慣れた日本人にとっては、貧しいとは言っても食べられるのだから、それほど悲惨なわけではないのだろう、と思ってしまうようだ。確かに食べれないほど悲惨なわけではないが、彼らが肥っているのは、お腹が張る安いものばかり食べているので固太りになったわけで決して健康的な太り方ではないのだ。太ってはいても栄養状態が悪いからファベーラの人々の寿命は50歳いかないらしい。
 ブラジル人の寿命はどんどん延びて、13年の世界ランキングで、男女平均74歳73位であるが、今後、食生活や犯罪の悪化により下がっていきそうな感じがする。


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