4・3 窮鼠猫を噛む (2014/04/04)
ブラジル人は何故かマイケルジャクソンが好きで、街の大道芸人が、未だにマイケルのダンスをしているのをしばしば見かける。結構人気を博していて、意外に立ち止まって見て行く人も結構多い。セントロでいつも踊っている若者は、ビデオなどを見ての自己流のダンスなのだろうが、なかなかうまい。数着の着替えまで用意していて凝っている。マイケルになりきって、大スターになった気分で踊っているところに、少々悲哀じみたものさえ感じる。 週末のパウリス通りには、エルビス・プレスリーの大道芸人もでている。彼なども、エルビスになりきっていている。お母さんらしきおばあちゃんがチョコチョコやってきて、募金を求めるが、彼の場合は単に好きでやっているだけという感じがするし、それでお金をもらおうというのは、ちょっと閉口してしまう。 最近、路上の演奏などに対して細かな規制ができたようで、一時期多かった、街の演奏家も少し減ったような気がする。演奏家達の流行で携帯のスピーカーを使ってガンガン流すようになっていたので、その点から苦情がでたのかもしれない。 路上販売はダメだし、路上の演奏も制限がくわえられ、街路の商売でほそぼそと暮らしていた人の生活がどんどん狭められていっている。コノママ行くと、ダンスのような大道芸人にも規制が加えられるだろう。あんまり弱いモノいじめをすると、それこそ「窮鼠猫をかむ」状態になるのではないだろうか。
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