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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/04/05)
4・10 集中できなかった映画

4・10 集中できなかった映画 (2014/04/11) 先日、インターナショナル・ドキュメンタリー映画祭で松林監督の「相馬看花」を見た。残念なことに、一緒に鑑賞する人たちが、あまりにひどく、ほとんど映画どころではなかった。僕の前に座っていた5人が途中席をはずしたほどであるから、迷惑に感じていたのはぼくだけではなかったのだろう。
 一人は異常に携帯音に過敏なゲイ(喋り方から)のおっさん。神経質に声を荒げて、「セルラーは邪魔になるから切ってください!」言い方は丁寧だが、上映中にもかかわらずあげる、神経質な大声は、明らかに携帯音よりも大きく周囲のものをイラつかせた。上映責任者が慌ててやってきたほどである。その後、警備員が来ていたから、さらに大声をあげるようだったら外に連れ出すつもりだったのだろう。映画自身も観客をぐいぐい引き込んでいくようなタイプのモノではなかっただけに、数百人収容の小さな上映室には(少なくとも僕の周辺には)ますます、しらけた雰囲気が漂った。
 さらに僕の座席からひとつおいた席の中年? の女性が、突然奇声をあげたり、馬のいななきのような声をあげたり、さらには座ったまま音楽に合わせて踊りだした。さすがにここまで行くと映画に集中できない。僕のすぐ前に座っていた若い女性は、我慢できなくなったのか席を立った。異常な行動をとるこの女性は、精神的に問題があるようだった。
 ブラジルでは、精神的に問題がある子供や、ダウン症の子供を連れて歩く家族をよく見かける。日本では、家族が恥ずかしがって一緒に歩かなかったり、社会が受け入れない傾向があるのを感じるが、ブラジルでは、皆ほとんど気にしない。これは非常にいいことだ。こいうところを見る度にブラジル人を見直してしまう。
 じっとして静かに見られないような人を、映画のような静かに見ることが前提の場所に連れてくるべきではないと思う。たまには、映画を映画館でみせてあげようという家族の気持ちもわからないでもないが、周囲の人間は迷惑だ。以前、小さな子供連れのお母さん専用の映画が企画され上映されたが、何らかの問題を抱える人向けの上映会を企画するのも面白いと思う。日本ではむずかしそうだが、ブラジルではできそうな気がする。


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