4・15 Wカップまで約2か月 (2014/04/15)
25・デ・マルソ(問屋街)のパーティ洋品店を覗くと、黄色と緑で埋もれていた。黄と緑のブブカや笛、ラッパ、などのWカップ用の応援グッズが所狭しとならべられ、天井からはボールや飾りがぶらさげられている。2か月を切った、Wカップに向けてこうした用品はちゃくちゃくとつくられていたのである。 一方、肝心なスタジアム、開会式が行われる予定のサンパウロ・デ・アレーナ・スタジアムはアレキバンカーダと呼ばれる普通席がまだできておらず、急ピッチで工事が行われている。5月20日までにFIFAにすべて完成した状態で渡さなければならないそうだが、果たしてできるのだろうか? 受け渡す前に、数試合のテスト試合も組まれているようであるが、もし、この時に事故でもあったら、それこそ目もあてられない。突貫工事で造られているだけに心配である。 Wカップの完成状況と、オリンピック会場準備の遅れを見て、国際オリンピック委員会も心配になったのか、先日、準備遅れのリオ五輪にスピードアップの後押しを発表した。ソチ冬季五輪も同じような状態であったらしいから、多分なんとかなるのだろうが、サッカー大好きの国民が、Wカップでさえもソッポを向き始めているのに、サッカーほど人気のないオリンピックとなると、国民からもっと激しい糾弾を受けそうな気がする。 Wカップ、オリンピックと決まった時には、誰しもがブラジルのさらなる発展を期待したが、今や2つの国際行事は大きな重しになっている。 とにかく2か月後にせまったWカップをなんとか無事切り抜けて欲しい。
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