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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/09/17)
4・17 インディオとの約束 [画像を表示]

4・17 インディオとの約束 (2014/04/17)  今日の朝のセントロ回りはどうしようか、とちょっと迷っていた。どうも身体が重たいし、やめようかと思ったが、たとえ写真を撮れなくても、毎日みて歩くことは、「見る目」を養うのに必要だ。最近、うまく写真を撮れないのも、「見る目」がなくなっているからだ。そう思うと、出かけまければ、という気になってきた。
 うっそうと樹木に覆われた広場を通り、サンジョン大通りに入る。この辺は危ない地域なので気を配らなければならない。何枚か写真を撮り、セ広場に向かう。なんとなくコレジオ・アンシェッタに足を向けた。
 広場では横断幕を張って、デモが行われた。「あ~、また、デモか」ほぼ毎日セントロのどこかでデモが行われているので、ちょっとうんざりした。そのまま、通り過ぎかけたが、いつものデモとはちょっと違うことに気が付いた。顔に赤や青のペイントを塗り、何人かは、奇声をあげ弓矢を持っている。
 よく見ると、50人ほどのインディオの集団だった。さらに近寄って、写真を撮ってもいかと聞くと、「いいよ」という答えが返ってきた。おそらくインディオたちの何かのデモンストレーションなのだろう。何枚か撮り、立ち去ろうとしたところに、女性が声をかけてきた。「何かに載せるの?」以前は、このような偶然の被写体に出会うと、自分の立場を説明するのに口ごもったものである。今は、自分でサイトを作っているのでそれに載せるのだというと言える。大分サイトにボリュームができてきたので、サイトを見てもらっても決してはずかしくなくなってきた。写真を中心に乗せているから見栄えも悪くないと自分では思っている。聞かれるままに、アドレスを教えた。
「あっそうなの。今、このデモの説明をしているの。よかったら来ませんか?」と勧められ、コレジオ・アンシェッタの中庭に連れて行かれた。10数人のテレビ局や雑誌の人々に、3人のインディオが説明をしていた。
 「犬も歩けば棒にあたる」であるが、この頃ちょっと当たりすぎの感じがしないでもない。言い換えれば、それほどセントロではいろんな催しが行われていることであろう。サイトに載せると言った手前、載せないといけなくなってしまったので説明を聞くことにした。他にもたくさんサイトに載せなければいけないことがあるのに、載せると言ってしまった以上は仕方ない。
 サンパウロのセントロからわずか60キロのところに、インディオ村があり、カルドーゾ元大統領が土地をインディオのモノにするようにちゃんと手続きをすると12年前に約束したらしい。それにもかかわらず、約束が守られていないそうなのだ。その約束を果たすのに、書類にサインをして欲しい、という要求のデモだったのだ。
 インディオの長老によると、「土地は26ヘクタールしかないが、人口が増えて今1000人以上いるよ。この土地で私たちは果物や芋を作ってくらしているんだ。子供たちのためにも、私たちが安心して暮らしていくためにも、この土地をちゃんと私たちのものにしてほしいんだ。約束を交わした人々もどんどん死んでいるから、今きちんとしなければね。ポルトガル人が゙インディオを教化するために作ったこの教会で、サンパウロの始まりのこの地でデモをすることに意義があるんだ」
 エリアス長老は、静かに語ってくれた。
 
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