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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
4・18 犬たち [画像を表示]

4・18 犬たち (2014/04/18)  うちで飼っている2匹のダックスフンドは、飼い主が冷たいせいか、犬の方がなついてくる。人間も犬もあまりベタベタされるのは僕自身あまり好きでないから、他人が僕の犬の接し方を見たら、なんと冷たい、と思うだろう。それにも拘わらず懐いてくるということは、自分らがよっていかないと飼い主はあまりよくしてくれない、ということを知っているのだろう。
 犬たちは居間で寝るようにしていたのだが、気が付くと寝室のベッドの下で寝るようになってしまっていたし、僕が家にいるときは、いつも後をついて回るようになっていた。雌犬アズミは「飼い主命」的な忠犬であるが、雄犬ニンジャは小さなころから、我儘な神経質な犬で、飼い主の僕にもめったに愛想を見せることがなかった。それが、数年前あたりから、自分の方から、撫でてくれと要求するようになった。散歩中に襲いかかってくる野犬を僕が体を張って何度も追い払ってきたので、尊敬するようになったのかもしれない。 
 2匹とも、今年で8歳を迎えるが、年を重ねるにつれ、賢くなっていくような気がする。僕がいない間に、粗相をしたり、ゴミを漁ったり、悪戯をしたりしたときには、僕がアパートに入ると、2匹ともお仕置き場に行って僕の様子をうかがっている。犬たちがじゃれてこないときには、何かイタヅラをしてないか、探すようになってきた。
 基本的には、犬たちを叩かないようにしているのでイタヅラをしたときには、仕置き場所にいることを命じる。僕が「いいよ」というまで2匹はずっと仕置き場所で呼ばれるのを待つ。もっともニンジャはずるいので、許されるまでに、何度も仕置き場所を離れるが、そのたびに僕に怒られ帰ることになる。そのまま居間に行けば、僕に気づかれないことは知っているはずなのに、僕の部屋にやってくるのだから、ずるいことはしきれない犬なのだろう。しばらくして仕置き場所から2匹を呼んでやると、2匹とも本当に嬉しそうな顔をして走ってやってくる。悪い事をして許してもらって嬉しい! という気持ちをしっぽを振って体全体で表している。ときどき、2匹が仕置き場所にいることをすっかり忘れて、そのまま眠ってしまうことがあり、朝起きて、慌てて、仕置き場所にいくと、2匹は丸くなって寝ている。そういうときは、お詫びのしるしに、大好物の犬用のビスケットをあげて僕の方がゆるしてもらうことになる。もっとも、最近は、気が付くと、ベッドの下でずうずうしく眠っていることが多いが・・・。
 僕が出かけるときには、何も言わないでも寝室から出て行くし、水やエサをあげ忘れていると、要求してくるし、朝6時近くなると「散歩に行く時間だよ」と起こしてくれる。
 2匹ともぼくにとってかけがえのない家族となってしまった。彼らの前に飼っていた犬が老衰で死んでしまったときには本当に悲しかった。老衰で死んでいく生き物を見るのは悲しく辛い。2匹も、大分年をとってきたし、自分も年をとった。おそらく彼らの方が早く死ぬことになるのだろうが、その時がくるまでは、見守っていきたい。

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茶がニンジャ


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