4・20 いちゃつくこともできない社会 (2014/04/21)
息子の彼女がアパートに来るとのことであった。8時ごろ用事があって電話をすると、ちょうど家に送っていくところという。「アパートに帰り着いたら知らせろ」と言って電話を切った。数分後、むくむくと、心配が湧きおこった。最近、家のまえなどで車を止めていちゃついているところを襲われる事件が激増しているらしいことを思い出したのだ。 何度も電話をするのは気が引けたが、後で後悔することになっても嫌なのでもう一度電話した。なかなか出ない。おそらく、いちゃついている最中だったのだろう。何回か鳴らしてやっと出た。「何?」声がしめっているような感じがする。悪かったが仕方ない。「最近危ないから気を付けろ」と忠告して電話を切った。 僕自身も知人の男性と歩いていて襲われた。今は人と歩いていようが、独りで歩いていようと関係なしに襲われる。外にいるときは、隙をみせたら、狙われるのだ。以前は人と一緒にいたら安全だというような意識があったが、今の強盗は、銃や刃物などを持っているので、友人といようが独りでいようが関係なく襲ってくる。だから、むしろ独りで隙を見せずに歩く方が安全なような気がする。最近、強盗をするのは罪をおかしても罪に問われない18未満の未成年が多い。彼らの多くは麻薬の常習者で、麻薬を買う金欲しさに強盗をすることが多い。それだけに、怖いものはない。銃で脅して金品を渡さなければ、犬でも殺すかのように簡単に撃つ。そんな街頭のカメラに記録された、映画のような場面を何度テレビのニュースで見たことか。 テレビの取材を受けたおばさんが、「家に帰ってやっとホッとするわ」という感想を漏らしたのを見て、その通りだな、と深く同意した。もっとも、最近は家にいても強盗が襲ってくることがあるので決して安心はできない。 外で安心して、恋人とキスを交わすこともできないような社会なんて寂しい。
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