4・25 写真と競り合い (2014/04/26)
金曜日の夕は、インディオ達が、先祖代々伝わる自分達の土地を、法的にも自分達の土地にするためのデモがあった。たくさんのプロ、アマ・カメラマンが集まっていた。プロカメラマンは、機材、狙うポイント、カメラの使い方ですぐわかる。最近は一眼レフが安くなり、だれでももてるようになった。そのおかげで、自称プロカメラマンが随分増えた。 それは別に良いのだが、人が写真を撮っている前に突然割り込んで来たり、被写体のまえをのったりのったり動き回ったり、非常に邪魔な存在である。プロのカメラマンでも大新聞の若いカメラマンの中にはそうした手合いが多い。 このデモには特に女性カメラマンや、ビデオカメラマンが多かったが、他にも写真を撮っている人たちがたくさんいるのに、そんなことはおかまいなしにふるまっていたずうずうしい女性カメラマンが二人いた。女性カメラマンは繊細な人も多いが、周りのことを見ていない自分のことしか考えないカメラマンも多い。どんな可愛い女性カメラマンでも、撮ったあとまでも、ゆっくり被写体の前を動き回るような無神経なカメランは許せない。 カメラマンは良い写真を撮るために、いかに良いシーン、少しでも良いアングルを確保しようとする。そのためには他のカメラマンのことなど考えているような余裕はない。他のカメラマンのことなどを考えていたらいい写真は撮れない。それは解っているのだが、ある程度の譲り合いの気持ちを持っていたいと僕は思っている。 最近は、仕事でどうしても必要なシーンの写真は別にして、できるだけ他の人が撮らないようなシーンやアングルを見つけ出して撮るようになった。気の弱い僕には、競り合いながら撮る写真は向いていない。しかし、良い写真を撮るためにはやっぱり競り勝ちたい。 1枚でも、少しでも良い写真を撮りたい、そういったカメラマンの本能的な気持ちが、危ないことさえ忘れさせ、戦場カメラマンは命を失う人が多いのだろう。そういう気持ちは僕も少しは解る。
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