4・27 犬泥棒 (2014/04/27)
この頃、チラホラと犬泥棒のテレビ・ニュースを見かける。知人も車にちょっと置いている間に犬が盗まれたらしい。この話を聞いて、実は結構身近な事件なのだということを知った。 テレビで見る限りでは子犬に限らず成犬も盗んでいく。中にはあの猛犬ピットブルさえも盗んでいく強者もいた。日本人的感覚からすれば、成犬を盗んでもなかなか慣れないだろうに、と思ってしまうが、ブラジル人はあまり気にしないようだ。最近、犬の価格が日本と変わらないような高い値段で取引されているから、売るために盗んでいくのだろうか? 盗んでいく方も盗んでいく方だが、あっさり盗まれる犬も犬だと思う。ブラジルの最近の犬は、飼い主だろうが盗人だろうが、おかまいなく抱かれて連れて行かれるようである。僕の頭の中には、犬と言えば飼い主にしか慣れないという意識が強いから、しらない人間にホロホロ連れていかれる犬の気持ちがよく解らない。 うちの犬たちはどうだろう? と考えてみた。ほとんど他人に会わせたことがないから、よく解らないが、小さなころは知らない人間が近づいてくると吠えていたような気がする。雄犬ニンジャは偏屈な犬だから吠えると思うが、雌犬アズミは意外に大人しく連れていかれるかもしれない。もし、そんなことになったら、「そんな犬には育てた覚えはない! おまえなんか行ってしまえ!」と怒鳴ってしまような気がする。一度飼い主に忠誠だと言われる柴犬をネットで探してみたが、25万円という高価な値段がついており、とても僕には手の出るような値段ではなかった。 ブラジル人は人の迷惑も考えず、犬にリードをつけずに散歩したり、大小便をさせるために道路に放したりするので、迷い犬と間違えられて連れて行かれるケースもかなりの割合であるだろう。連れていかれる犬だけでなく飼い主にも責任はかなりありそうだ。今、ブラジルは空前のペットブームである。このブームが続く限り、犬泥棒は増えていくような気がする。
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