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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/09/17)
5・19危険ボケ [全画像を表示]

5・19危険ボケ (2014/05/19) レコード店経営の友人に今年のVirada Culturalのお勧めについて聞いてみた。
「う~ん、今年はいいバンドの出演が少ないよね。IRA! と Uriah HEEP、サンバだったらVAIVAIかな~」
 Virada Culturalというのは、いわゆる,市をあげての文化の祭典のようなもので、土曜日から日曜日まで夜を徹してコンサートや映画、演劇がセントロを中心にして行われる。今年で10回目を数え、サンパウロが世界に誇れる素晴らしいイベントだと僕は思っている。
 しかし、去年は強盗が多発し、今回はテレビなどでも注意が呼びかけられた。その上、W杯の影響か? 予算が少なく、セントロに設けられる舞台や参加予定のミュージシャンが随分少なくなっていた。
「で、君はどれに行くの?」と聞くと友人は一瞬顔を曇らせた
「今年は、見たいバンドもないし、危ないから行かないよ」
 僕もテレビで、去年の被害状況を聞いていたので、カメラを持って見にいくのは気が重かった。
 早い時間にあって、そこそこ人気のあるミュージシャンはないかと、いろいろ探してみた。結局IRA!という、7年ぶりに再結成し、今回が、結成後初めてのコンサートということで注目を浴びているグループを見くいくことにした。 日本では全く知られていないロックグループであるが、ブラジルでは結構売れたグループらしい。数千人集まった観客は盛り上がっていたが、期待がおおきかったせいか、歌の下手さにがっかりしてしまった。 MPB歌手はうまいのに、ブラジルのロック歌手は何故かヘタな気がする。どうしてだろう? 野外コンサートにいくと行くと、必ず匂ってくる、マリファナが匂ってきた。近くで誰かが吸っているのだろう。隣の男はウイスキーをラッパ飲みしている。途中で帰りたくなったが、人が一杯で大通りまで出るのはあまりに大変そうなので諦めて最後まで聞き続けるしかなかった。
 帰る途中に2,3の舞台を回って見たが、どの舞台も満杯には程遠く、去年の3分の1から半分ほどの出足という印象を受けた。まだ8時にもなっていなかったので人出が少なかったのかもしれない。それでも、人がたくさん歩いていたこともあり、危ない感じは全くなかった。
 音に魅かれて家の近くの小さな会場に行くと、テントの下で、ホップ・ヒップ歌手が歌っていた。とてもプロとは思えない程のヘタさだ。そのヘタさが、夏祭りの寂れた見世物小屋のような雰囲気をいっそう盛り上げ、不思議な郷愁が呼び起こされた。
 翌日のテレビによると108の強盗事件があったと伝えていた。テレビで流された動画を見ていると、5人以上が独りに群がって襲っていた。人がいようといまいと、あまり関係ないようだ。去年ほどはひどくはなかったようだが、やっぱり危ないのだ。せっかくのイベントなのに、常に強盗を怯えながら楽しまなければならないなんて寂しいことである。危ないということを知っているにも関わらず、これだけ多くの人が集まっているということは、ブラジル人は危険ボケしているのであろう

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音響施設はもちろん煙にライト、お金がかかったIRAの舞台

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音響と小さなテント。無名ノヒップホップ歌手の舞台。歌もヘタで寂れ具合ガ何とも言えず良かった。

 
 
 


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