5・21 デモ、ストの嵐 (2014/05/21)
笛の音や拡声器でシュプレヒーコールをあげる声が窓から飛び込んできた。 窓の外を見ると、100mほど先の通りをデモがゆっくりと市営劇場の方へ向かっていた。 「また、デモか・・・」毎日のように賃金値上げ要求のデモやストにはうんざりしていた。道を封鎖してのデモ行進は、交通渋滞を巻き起こし人々は多大な迷惑を被る。ブラジルの政治家は最低だが、国民も似たり寄ったりだな、という気がしてきた。ゴネ得だと知ると、周囲を巻き込んで他人の迷惑も省みず我も我もとストやデモを起こす。ストやデモができない人々はいったい誰にこの怒りをぶつけたらよいのだろう。 テレビを見ると、うちの近くを行進しているのは、教員の賃上げ要求ストらしい。しばらくして、バスの運転手が市内5つの主要バスターミナルを封鎖して、帰宅中の人々が混乱しているとのニュースが流れ始めた。それだけで終わらず巨大なバスが大通りを封鎖しているらしい。自分らがストに入るのは自由だが、他に迷惑をかけるようなことは止めて欲しい! それでも一部のバスが運行していることと、メトロが動いているおかげで人々はなんとか帰宅できたようだ。 翌日の今日は朝からほとんどのバスが運行されていない。23万人の足に影響があったという。この機に乗じて通常の2倍の料金で乗合バスが運行されている。さらに、無許可のバスまで運行しているようだ。僕はぜんぜん被害は受けないが、こういう事を知ると、腹が立ってくる。 さらに、各地で警察署が100%ではないものの一部がストに入っているらしい。いったいブラジルはどうなるのだろうか? もしここでWカップが中止になったら一番被害を受けるのはブラジルなのに。解っているのだろうか?
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