5・28 サンパウロの夜を安全に (2014/05/29)
夜11時、南伯からバラフンダのバス・ターミナルについた。問題はこれからである。ガッチリ機材は持っているし、他の荷物もあった。昼間だったら、当然家から7分のアニャンガバウー駅までメトロで帰るのだが、11時という時間帯はヤバイ時間である。アニャンガバウー駅周辺は、危ないことを知っていた。僕自身、土曜日の昼2時ごろ歩いていてあやうくやられそうになったこともある。ここで、お金をケチって強盗にやられるのも嫌だが、タクシーでターミナルから家まで帰るのは結構金額がかかる。苦しい生活が続いている今は、このお金が惜しかった。バスの中で、考えた末にその中間をとって途中のサンタシシリアの駅で降りて、タクシーに乗ることにした。 そのことを友人に告げると「それはいい考えですよ。あそこは大学もあるし」と言ってくれたので、背中を押されたような気分になった。大学があることはすっかり忘れていたので、大いに勇気づけられた。 たかだか7分も道を歩くのに、そんなに怖がる必要があるのか?! と思われる方もいるかもしれないが、たとえ3分でも危険と思われる場所を歩くときには、僕はできるだけの安全を図りたい。現に、息子はうちのアパートに建物から10数メートルの所で強盗に捕まった。幸いなことに何も持ってなかったので解放してくれたらしいが・・・。 サンタシシリア駅周辺のことはあまり知らなかったので、駅員に聞いてみることにした。もし、危ないと言われれば、迷わずリベルダーデ駅まで行って、駅すぐ近くのタクシー乗り場でタクシーをつかまえるつもりだった。夜の流しのタクシーは変な奴がいるので使いたくなかったのだ。最近、自分でも驚くほど用心深くなったと思う。ニュースを毎日みているせいか、強盗事件の多さを目のあたりにしているからだろう。やられてから悔しい思いをするよりはいいと思っているが、構疲れることは確かである。 駅員に聞くと 「そこを左に曲がった出口からすぐにタクシー乗り場があるよ。」 「危なくない?」と僕 「大丈夫だよ」そう言ってにっこり笑ったので安心して出口を出た。時間帯の割に人通りもかなり多くまったく危険な感じはなかった。うまくタクシー乗り場に一台のタクシーが返ってきたので乗り込んだ。 「この辺は危なくないの?」 「この辺は大丈夫だよ。最近セントロ周辺は警官が多いから危なくないよ」 「アニャンガバウー駅周辺も?」 「あそこは、凄く危ないよ! 」 「やっぱりね。ほんとはアニャンガバウーで降りたかっただけど、だからここでタクシーにのったんだよ」そういうと白人系の人のよさそうな中年運転手が、大きく頷いた。 どうやら、僕の行動は正しかったようである。うちまでも思った以上に近く、12レアル(約600円)で着くことができた。 バスの中で、ああだこうだと考えた結果がうまく行って良かった。これから夜遅くなるときはこの手を使おう! あんまり過剰に気を使うのもどうかと思うが、大切な荷物や大金を持っている場合には極力安全な方法で行動するのが一番である。とは言っても、地理的によくしっていないとそれも難しい。W杯に来られる方で、憂鬱な事に遭遇したくない人は、8時以降はできるだけ外出しないことをお勧めする。それも一興と考えるような人でも、夜はできるだけタクシーを使った方が良いと思う。それも流しではなくタクシー乗り場で乗ることをお勧めする。
 | いろんな考え方の人がいるだろうが、僕は8時以降は外出しないことをお勧めする。 |
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