6・12 Wカップ開幕 (2014/06/13)
今日12日は、Wカップの開幕日。本当にできるのか、とハラハラさせられたが、さまざまな問題を抱えながらも、なんとかかんとかやっと開幕日に漕ぎ着けた。こんな状況になったのはブラジルのいい加減さ、政治家・資本家の横領などなど、すべてブラジル自らの原因が招いたことではあるが、今となっては、よくぞ無事開幕を迎え、終えることができた、と思う。 実は、急ごしらえのスタジアムが、7万人もの観客が入って激しく応援したら耐えられず崩壊するのではないか、と心配していた。駐車場の問題、メトロ駅から30分の距離など、観客からたくさんの不満はあったものの、僕の心配はしたことは起こらず無事試合を終了した。 僕は、2時半頃から、セントロの大画面会場に行ったが、撮影によさそうな場所は既に人で一杯。わずかに一か所、良さそうな所を見つけたが、そこも画面が半分しか見えず良い所には程遠い場所であった。 その頃、メトロ・カロン駅、タツアッペ駅、イタケーラ周辺では、反Wカップ・デモが行われていたらしい。昨晩、バスターミナルの入り口でデモの予告ビラが配布されていたので、このデモが行われることは知っていた。恐らく荒れるだろうと思っていたので、一瞬行ってみようかと考えたが、怪我をする可能性も高かったので、応援の方を選んだ。案の定、デモは荒れたようで、一部の参加者が暴徒化し、人家やスタンドなども破壊したらしい。警察の方も押さえつけられ身動きの取れなくなった人間の顔面に、とうがらしスプレーを吹き付けたり、ゴム弾、ガス弾を容赦なく撃ったり、過剰な行動をしていた。中国などのように、デモの民衆に銃を撃つよりははるかに可愛いものだが、映像は世界中に流され、避難が相次ぐだろう。しかし、中国だったら、この映像さえ取り上げられるだろう。そういう意味で、いろいろ問題はあるもののブラジルは、民主的で良かったと思う。もっとも中国がひどすぎるともいえるのだが・・・。 デモはリオのコパカバーナや、ベロ、ポルトアレグレなど国内の主要8都市で行われ、60人の逮捕者、30人以上の負傷者をだした。撮影に行かなくてよかった? と思う。もし、行ったら、良い写真を1枚でも撮りたくて、ついつい踏み込んでいたと思う。今回のデモでもカメラマンや記者が数人負傷したらしい。 結局、待ち時間も入れて4時間以上もたちっぱなし、その割にあまり良い写真もとれず、少々がっかりしてしまった。ブラジル人も南米諸国の人間はとにかくずうずうしく、少しでも隙間があれば、分け入ってきた。その場所から離れて休むと、当然その場所に戻ることはできなかった。とにかく、場所取りの攻防だけでも大変な日であった。
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