6・14 W杯の喜びは (2014/06/14)
オランダ×スペイン戦は注目の一戦なので観戦客も多いだろうと予想し、アニャンガバウーの観戦場に向かった。試合開始の10分前についたものの、観客の入りは初日の3分の1ほどであった。考えてみれば、今日は休みでもないから普通の人は働いている時間である。ちらほらとオレンジ色のシャツをきたオランダ人はいるが、いまいちスペイン人は解らない。先ほど終わったメキシコの応援団、マスカラや、つばの広いソンブラ(メキシコの帽子)を着た人たちばかりが目につく。試合場はサルバドールだから、そちらに応援にいくのが普通である。むしろ、ブラジルまで応援にきてサンパウロにいる方がおかしい。応援団が少なくて当然である。 今日は、各国の美人を撮るつもりできたのだが、すっかり当てが外れてしまった。もともと美人はセントロには少ないのである。昨日のテレビニュースでは、海外観光客も含めた多くの人が、洒落たショッペリア(ビール・ハウス)やバーが軒を並べるビラマダレーナでビールを片手に応援しているのが映し出された。ニュースで映された女性たちはセントロと比べ明らかに美人揃いであった。 結局、写真を撮らせてもらったのは、各国の衣装や旗を羽織った男性ばかりになってしまった。それでもメキシコやカメルーン、オランダの人々が仲良く一緒に写真に納まってくれるのを見ると、妙にうれしくなった。Wカップは世界中の人々が一つになってサッカーを楽しむイベントなのだ、ということを強く感じた。政治や抗議運動とは無縁の世界なのだ。これほど大会が大きくなると、嫌でも巨大な金が動く。そうした金に群がってくる金の亡者たちがいるだろうから、そうもいかないのだろう。国の異なる人々がひとつの画面に集中し、一心に見ている姿を見ていると、今おきているデモや政治による駆け引きなどが、まるで別世界のように感じられた。
 | 左からカメルーン、オランダ、メキシコ、オランダの人々 |
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