コスタリカ×イタリア戦にいくと、ハンチング帽を被った60ほどの男性が、プレスエリアから写真を撮っていた。感じからしておそらく日本人だ。報道関係のちょっと硬い感じがなかったので、雑誌関係のカメラマンだろう。彼の持っている長玉はせいぜい200ｍｍまでのようだったので、あれじゃ迫力のある写真は撮れないだろうな、と思っていた。うっとうしいから、近くには寄ってこないことを祈った。 　昔から、南米の美人３ｃの国としてコスタリカ、チリ、コロンビアは有名である。美人はいないものかと、キョロキョロと見まわしていると、僕の周囲では2人いた。一人を撮っていると、目ざとく僕の撮っているのを見つけた彼女は手をあげて、軽くポーズをとってくれた。瓜実顔のなかなか可愛い娘である。しばらくして、再び彼女が手を挙げた。その方向を見ると、ハンチング帽の男が彼女を撮っているのが見えた。あの距離から２００ｍｍ程度のレンズでは大した写真も照れないだろうな、と思っていた。 　その後、この男は一人の坊主頭の助手？　らしき男（単なる友達？）を従えてプレス・エリアを出てきた。望遠では迫力のある写真が撮れないので、近くから応援するコスタリカの人々を撮ることにしたのかな？　と思いながら、その男の行先を見ていると、一直線にあの可愛い娘のところに行くではないか！　近くまで行くと、周囲の観戦する人々を横においやり彼女の写真を撮りだした。周囲の人々も、この厚顔無恥な行動にびっくりして、あっけにとられて見ていた。驚くべきはその後で、なんと彼女に抱きついて、連れの男に、彼女との写真を撮らしたことだ。これを見てもう呆れてしまった。これじゃ~、単なる写真好きのスケベおやじではないか。もっともそうなのかもわからないが・・・。持っている機材も大したものではなかったし、単なる見かけ倒しのスケバオヤジか？　それにしても日本人の恥だ！　やめてくれ～ カメラ視線の女性。望遠に替えて撮りなおしたが、さすがに、近くまで行って撮ろうという気にはならなかった。そういう意味では凄いオヤジ？　あるいわ、単なるスケベオヤジ？

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