年に1回、コロニア芸能祭がサンパウロの文教で開かれるイベントに知人に写真を頼まれていくことになった。和太鼓、詩吟、日舞、フラメンコなど、それこそコロニアでの芸能が一同に繰り広げられる祭典である。どの参加者たちの芸能も思っていた以上に完成度が高く感心した。聞くと、この日のために練習を積み重ねてきている人たちもいるらしい。この芸能祭に参加するためには予選まであって、そうそう簡単には参加できないようだ。だからこそ、これだけのレベルを保っているのだろう。 行われる芸能はたいてい日舞や太鼓などの純日本的なものばかりであるが、結構ブラジル人の参加者もいて、日本人以上に踊りなどをこなしていたのには驚いた。また、小さな子供が太鼓や踊りを一生懸命行っているのを見て、日本の文化伝統を伝えていくうえでこうしたイベントは必要だな、思った。 ただ、見に来ている人たちが意外に少なくちょっと残念だった。せっかくこれだけレベルの高いものだから、日本人社会だけでなくブラジル社会にももう少し宣伝したら、日本文化に興味を持ってくれるブラジル人も増えるのではないだろうか

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