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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
6・27 迷惑

6・27 迷惑 (2014/06/27)  うちの前にある市議会前でセンテットが抗議運動で、道を占拠し住み始めて3日目である。いくら一生懸命はたらいても、絶対自分の住居を持てないと解って、最後の手段として抗議をする気持ちは解かるが、もう少し周囲に住む人間の迷惑を考えろ! と言いたい。
ここにきている人の中の何人が一生懸命はたらいているだろう? 一時期、ファベーラ(貧しい人々の住む地区)に通っていたことがある。もちろん懸命に働いて少しでも生活がよくなるよう頑張っている人もいたが、多くの人は日がなブラブラしていた。
ボランティアの人に聞くと「仕事がなかなかないからね~。だけど、本人たちのせいでもあるのよね。仕事を紹介しても、ちょこちょこ盗みをしたりするから、紹介もできないし・・・。
食料品をあげるから、取りに来てと言っても取りにこない人も結構いるのよ。仕事も何もしないで、政府やボランティアが助けてくれるのをじっと待っているような人が結構多いのよね~」と嘆いた。
 おそらく、ここにきている人が住居を勝ち得たとしても、そのほとんどはあっという間に売ってお金に換えてしまうだろう。そしてまた、同じように抗議運動を行うと思う。田舎に行くとセンテーラ(土地なし農民)という人々が、土地の要求抗議運動として、使用されていない土地を占拠している姿をみかける。センテ-ラの中には、土地を獲得している人も多いらしい。もちろん、その中には、土地を売り払った農民もいるらしいが、手に入れた畑を耕し、農産物を生産し立派に生活している人も多い。センテットの場合は、こうしたセンテーラの人々とは全く異なると思う。土地の場合は自分のがんばりによって生計をどのようにでもたてていけるが、住居をもらったと言っても生計が成り立つわけではないし、センテットのほとんどは、生活の基盤が脆いから、お金がないと、さっさともらった住居を売り払うだろう。
1日中、応援用のラッパなどの鳴り物を吹きまくり、さらに即席のバッテリア(打楽器隊)まで現れて、騒ぎ立てる。はっきり言ってかなり煩い。4車線の道は2車線が彼らに封鎖され、ラッシュ時には渋滞が起きている。僕の住む建物の住人が、あまりの煩さに腹を立てて、生卵やうんこ(犬の? )をセンテットに投げつけ、怒ったセンテットが建物の入り口を破壊したらしい。投げつける方もひどいとは思うが、自分たちの利欲のみを考え周囲に住む人々の迷惑を考えずに1日中騒ぎ立てるセンテットもひどいと思う。まさかとは思うが、センテットが暴徒化していつアパートに侵入して盗みを図るかもわからない。この日は外に出るのもためらわれた。まったくえらい迷惑である。
 警察も何故かセンテットに対しては、取りしまりが緩い。おそらく政治家が裏で、センテットの動きに対して糸をひいているのだろう。


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