昔からブラジル人とアルゼンチンは犬猿の仲というのは常識であった。ブラジルに住むたいていの日系人、日本人も同様なことを言う。しかし、応援する人々を見ると意外にそんなこともない。水色と白のアルゼンチンのシャツを着ているのでアルゼンチンかと思ったら、ブラジル人だったりする。 　韓国人と日本人も同じようなモノであるが、考えてみれば、日本人の皆が皆、嫌韓なわけでもない。僕の友達の中にも、韓国料理や韓国番組が好きな人も多い。おそらくブラジル人とアルゼンチン人もそんな感じなのだろう。 　もちろん、今回のＷ杯ちゅうには、既にアルゼンチン人とブラジル人の間で、喧嘩やいざこざがあったし、お互いをよく思っていない人たちは両国にたくさんいるだろう。しかし、僕が見る限りでは以前ほど仲の悪さを感じない。

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