7・21 日本の昔話 (2014/07/21)
歩道の笹にびっちりと鈴なりに短冊がつけられているのを見て驚いた。ほとんどはポ語であるが、中にはハングル語や、日本語で書かれている短冊も見られる。日本語で書かれている短冊をみつけたので見てみると「世界の人々が仲良く暮らしていけるように」と稚拙なひらがなで書かれていた。ウクライナで飛行機が撃墜されたり、ガザで数百人の人が殺されたりしている最近の世界の現状が頭に浮かんで、少しほろりとさせられた。 どの笹を見ても黄色が少し多いような感じがする。短冊を売っているおばさんに聞いてみると願い事によって色が違うらしい。白は平和、黄はお金、ピンクは愛、緑は期待、青は健康・・・。どうりで黄が多いわけだ。 「今のご時世だから、やっぱり、皆、黄色を買っていくわね」とのことであった。短冊1枚2レアル(約100円)決して高いものではないが、安いともいえない。それでもブラジル人が、数枚の短冊を買ってせっせと書いている様子をみると、なんとなく不思議な気がした。でもよく考えると、ブラジル人の宗教好きは有名だから、こうした願掛けは好きなのである。バイア州サルバドールのボンフィン教会では、自分の病気と同じ部位の、人形の部位を奉納すると病気が治るという言い伝えがあり、人形の足や手などがたくさん奉納されている。 ブラジル人のオジサンが、「七夕祭りは何か意味があるのか?」と聞いてきた。僕のポ語力では、とてもおり姫様と彦星のお話を説明しきれないので(完全にはお話もしらないこともあるが・・・)、配布されている小冊子に載っているから見てみて、と言って逃げた。 せめて七夕のお話くらいは、ポ語でしっかり説明できるようになりたい。そのためには、まず、しっかりおり姫様と彦星様のお話を知らないとだめではあるが・・・。一度じっくりと、日本の昔話を読んでみようという気になった。
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