移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
7・22 雪が懐かしい

7・22 雪が懐かしい (2014/07/22)  もう7月の下旬だから、真冬と言ってもいいのだろうか? 朝、なかなか夜が明けない。6時半になってもかなり暗い。そんなこともあって、以前は5時50分に散歩にでていたのが、最近はすっかり遅くなり6時20分になってしまった。いつもの通り道にあるデジタル温度計を見ると、18度である。やはり20度以下になると寒く感じる。道行く人々も背を丸めて寒そうに歩いている。早く暑くなって欲しい。
 ブラジル人は日本人と異なり、暑いときは暑い所に、寒いときには寒い所に行くのが好きである。わざわざ寒さを味わいにいかなくても・・・、と思うのだが寒さを楽しみたいらしい。実際に雪を見たことのないブラジル人が結構多いらしいから、そういう気持ちになるのだろうか?
 今、ブラジル各地の高原都市には、寒さを味わいに訪れた観光客であふれているらしい。確かに、恋人や家族と丸太小屋に泊まって暖炉を囲んでワインでもちびちび飲んだら楽しいだろう、と思うが、残念ながら僕には遠い世界だ。考えてみれば、昔からいわゆるお洒落な世界とはかけ離れた世界にいる。もっとも、今となっては、そんな生活にもすっかり慣れてしまったが・・・。  
 北海道の真冬に、山の中にある小屋で数週間過ごした時も一人だった。お洒落というよりは寒さがあるだけで何もない孤独の世界であった。それでも、僕には、何事にも代えがたい楽しいひと時であった。このとき、無音の世界で雪がシンシンと音を立てるように降ることをしった。
 そんなことを思い出していると、真っ白な雪がたまらなくなつかしくなった。札幌に居たときは、雪に閉じ込められた生活にはうんざりしたし、雪が憎たらしかった。もう、とても北海道の寒さ、いや日本の寒さには耐えられないと思うが、また札幌に住みたくなった。はらはらと落ちてくる白い雪がみたくなった。次、日本に帰る時は、冬に帰って、北海道に行こう!
 


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.