7・28 ドライバーと歩行者 (2014/07/28)
日本は暑いようだが、ブラジルは寒い! 寒い! 今日は南伯のサンタカタリーナは4度らしい。サンパウロでも今朝は15度であった。さらに先週から、雨が降ったりやんだりの薄曇りの天気が続くものだから、外にも出る気にならない。 昨日のニュースでは、歩行者を全く優先する気のない、というよりは、車優先と思っているドライバーたちについて取り上げていた。横断歩道で待っていても、ほとんどの車が止まらないどころか凄いスピードで通り抜けて行く。無理に歩行者が通ろうとすれば、罵声を投げつけるドライバーもいる。 「年をとったら速く歩くことはできないわ。ドライバーたちは、自分達が年を取ると思っていないのよ。横断歩道を歩いていて、早く歩けって罵声を浴びせかけるドライバーもいるのよ」 そう言っておばあちゃんが憤慨していた。 確かに、サンパウロのドライバーはひどいのが多い。去年あたりは、ドライバーの運転もちょとは、よくなりかけたかのような感じがあったが、最近またひどくなった。信号無視はするし、車が詰まっているのにもかかわらず侵入し、赤になっても横断歩道に止まったままで塞いでいるし、信号がないところでは、横断しようとする人を蹴散らすように警笛をならして侵入してくる。その間スピードは一切緩めない。一方通行で侵入して来る車はないだろうと思い安心して歩いていても、全く無視してどんどん入り込んでくる車などもいるから、決して安心して歩けない。もうめちゃくちゃである。 もっとも、歩行者も交通規則はほとんど守らない。信号無視はあたりまえ、歩道橋があっても面倒くさいからビュンビュン車が走る車道を横断する。歩行者もドライバーも交通規則をほとんど守る気がないから、どんどん交通事故は増えていく。 僕は、車の免許を持っているが、ブラジルで一度も運転したことがないペーパードライバーである。かれこれ20年以上運転してないし、サンパウロのような無謀なドライバーや歩行者がいるところでは、運転する勇気はもはやない。車を買う余裕も維持する余裕もないし、もう車を持つことはないと思う。そんなことを知人の女性に話すと笑われた。 「何言っているのよ。今や車を持っていない人なんかいないわよ。月賦で買って少しずつ払えばいいのよ」 確かにそうかもわからないが、毎月の利子だけでも相当なものだろうし、駐車場、ガソリン代、そして保険代ことを考えれば驚くほどのお金が要る。多くのブラジル人は保険に入っていないだろうから、それほど維持費はかからないのかもしれないが、乗る限りは、対物、対人、盗難保険にはいりたい。 人から聞いた話によると、せっかく車を買ってもお金が無くてガソリンが買えずカレージに置きっぱなしの人もいるらしい。そういう人はガソリンを買っても1リットル買いだという。そんな情けないことになるなら買わない方がいいとは思うが、先の事を考えないで買ってしまう人も結構おおいらしい。 子供の送り迎えもないし、大して車を利用することも無いので今の僕には車は無駄なだけである。バスのターミナルとメトロの駅に近いし、どうしても必要なときにはタクシーを使えばいい。だいたいサンパウロのような1日中ラッシュがある所で車に乗っているとイライラするだけだ。 そんなわけで車がなくても別段困らないし、無い生活にすっかり慣れてしまった
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