8・11 よさこい祭りとカーニバル (2014/08/11)
FBを見ていて、故郷の高知では先週末からよさこい祭りが始まったことを知った。いくつかの動画を見ていると、踊りに統制がとれていて、皆が笑顔であることに驚いた。ブラジルのリオやサンパウロのカーニバルではこうはいかない。カーニバルは一大企業化されていて、見物料、参加料、麻薬組織などの寄付(という話を聞いた)? 市などからの支援? でなりたっている。だから、参加者は、その日初めて踊る人が結構多い。何しろ、参加しようと思えば、運がよく衣装が残っていれば、当日に参加をすることも可能なのだから。もちろん要所要所はエスコーラ・デ・サンバの人間が踊っているし、各ブロックには、まとめ役が数人いて、遅かったり、列から外れたりする人間が入れば、厳しく注意するから一見、統制がとれているかのように見える。それだけに、写真を撮っていて、ノリの笑顔の良い人を探すのは一苦労である。意外にむっつりした顔で踊っている人がおおいのである。それでも、参加した人の話を聞くと、感動して、是非また参加したい、という人が多い。 おそらく、よさこいにも飛びいりのチームなどもあるだろう。しかし、ほとんどのチームは数か月まえから、練習をしていると聞いている。ビデオでのよさこいを見ていると、一糸乱れぬという感じの踊りで感心してしまった。数百人の人間が一糸乱れぬ統制のとれた踊りをするなんてブラジル人にはとても無理ではないだろうか? そんなことができるのは、アジアの人々くらいのような気がする? ブラジル人の場合は小さいころから、ディスコやパーティなどで踊りになれているから感覚的にリズムに乗って踊れる。ちょっと、他人の踊りをみて、すぐ同じように踊れてしまうのだから、まったくリズム感のない僕などは驚きである。しかし、一糸乱れず、統制が取れた踊りになるとまた別の話のような気がする。 高知にいる頃は、よさこい踊りなんてまったく関心がなかった。テレビ番組がすべてよさこいの中継番組になってしまうので、むしろ嫌いであった。僕が住んでいた30年前以上とは踊の振り付けも衣装も音楽も随分変わり、踊り自体が華やかになったこともあるだろうが、今は高知に帰って見てみたい。
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