8・15 アパートの安全 (2014/08/14)
朝の散歩を何もなく終え、アパートの建物に入ろうと、犬や荷物の搬入搬出用の、裏の出入り口に向かった。その時、前から3人の男が来ていた。そのまま通り過ぎるかと思ったら、僕の後ろに来て止まった。一瞬強盗か? と考えた。チラリとみた感じでは、アパートの住人には見えなかったし、裕福そうな男達には見えなかった しかし、男達からはピリピリした緊張感はまったく感じなかった。犬たちもまったく反応していない。もっとも、この犬たちは僕が襲われそうになっても知らん顔していたような犬たちであるから当てにはならない。後ろを見て「あんたたちは?」と聞こうと思ったが、危ない感じを後ろから感じなかったので、そのままにして、門番にドアを開けてもらうブザーを鳴らした。1回目、普段はすぐ開けてくれるのに開けてくれない。2回目 インターフォンから門番の固い声がした。「後ろにいるのは誰ですか?」ビデオカメラですべて見ているのだ。 この時初めて後ろ見て「説明しなよ」と男達に言った。男の一人が「アパート25号室の改修人だよ」というと「あっ、そう」ほっとしたような声が、インターフォンから漏れた。どうやら彼は強盗だと思ったようだ。 今まで、このアパートの門番は、強盗のことなぞ何も考えていないと思っていた。と言うのは、昼間の門番が、ここの住人でもない人間を何も聞かずに入れているのを何回もみていたからだ。安全のことを考えている門番もいるのだと、少し安心した。 後で、この門番に、「もしあれが強盗だったらどうした?」と聞いてみた。もしあれが強盗だったら、ドアが開けられなかったら僕は撃ち殺される可能性もある。 「もし強盗でも開けますよ。あなたを見殺しにできないし、開けなかったら、恨みを買って僕らも殺される可能性もありますから」と答えた。なるほど~。でもそれなら、なんですぐに開けなかったのか? と考えてしまったが、とにかく強盗でなかったので良かったと思う事にしよう! しかし、本当は警備員が巡回しているはずなのに、彼らは何をしていたのだろう。もっとも拳銃も持ってない警備員がいくらいても、今のサンパウロはどうにもならないが・・・。
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