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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2020/10/28)
8・20急増する難民

8・20急増する難民 (2014/08/19)  メルカードで大きな魚が入っていたので、「この魚は何?」と近くに立っていた黒人の男性に聞いた。「バデージョ」。ちょっと発音が変かな? と思いつつそのまま写真を撮っていた。その黒人が、もう一人の黒人と話し始めた。ぼくの知らぬ言葉が耳に飛び込んできた。あれっ、アフリカ人だったのだ。一瞬、魚といっしょの写真を撮らしてもらおうかと思ったが、W杯ですべてのアフリカ人に写真を撮ることを拒否されたことを思い出した。アフリカ人の多くは密入国した人が多いので、写真を撮られたりするのを嫌がるのだ。ここで働いているとうことは、ちゃんと手続きしてきた人なのだろう? が、そうでもない可能性もあるので、そのままその場を離れた。
 メルカードの知人に聞くと今10人のアフリカ人がメルカードで働いているらしい。給料も安く、ブラジル人より真面目に働くので、雇い主にも喜ばれているようだ。
「一緒に働いているブラジルから文句が出たりしないのかな?」
「アフリカ人は悪口を言われても右から左に聞き流しているし、むしろ、ブラジル人も真面目に働くようになって、今の所は、アフリカ人が働くことによって、いい方にでているみたいだよ」
 現在、ブラジルに流入している世界各地からの難民は、10万人とも言われている。地震があったハイチ、戦争地のアフリカ諸国、アラブ諸国、さらに中国、隣国のボリビア、ペルー、コロンビア(隣国諸国民はビザなしで簡単に入国できる)などから、続々と国境の州アクレアなどから密入国しているらしい。
 今のところ、ブラジル庶民は難民の存在に対して、さほど気にしていないようである、というよりは、ほとんど気が付いていない。というのは、ブラジル庶民のほとんどは、新聞は読まないし、テレビのニュースでさえあまり見ない。おそらく、多くの庶民は「最近、アフリカ人が増えたねえ~、アフリカ人って本当に真っ黒ね」というくらいであろう。
 職を得るために必死で真面目に働くアフリカ人や難民に比べ、ブラジル人はまじめに働かないし、不満や文句ばかりの人間が多いので、今後おそらく給料の安い難民たちにドンドン職を奪われていくだろう。そうなると職にあぶれたブラジル人は犯罪に走るだろうし、仕事につけない難民も同様である。このまま行くと治安がますます悪くなりそうで怖い。
 ブラジルはもともと移民国家であるから、ヨーロッパ諸国のように難民の排除などには向かわず大らかに受け入れていくのであろうか? まだ、テレビのニュースで扱われている程度であるが、多かれ少なかれ、難民とブラジル人の間で問題が出てくると思う。


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