8・20 もうすぐ選挙 (2014/08/20)
10月5日の選挙に向けて、テレビでの選挙演説、立て看の設置など、選挙活動が活発になってきた。 犬の散歩でリベルダーデ大通りを通ると100m以上に渡って、立て看板がずらっと並べられていた。これは「凄い」と思い3時間後に撮りに行くと、残念ながらあれほどたくさん並べられていた立て看は消えていた。何処へ行ってしまったのだろうか? 並べた人間が片づけたのか? 対抗の政党が取って行ってしまったのか? テレビの公開演説を見ていると、随分くだらないものも多い。特にチリリッカと言う名のコメディアンの演説はひどすぎる。というより演説になってない。有名になったらすぐ政治家になろうとするのは、日本も含めどこの国も同じなのだ。おそらく、こういう人間を、面白がって票を入れる人も多いのだろう。 大統領選は、飛行機事故でなくなったエドアルド・カンポスに替わって、出馬することになったマリーナ・シルバ氏が、思った以上に人気があり、ジウマ大統領に勝ってしまうかもしれない。18日公表された世論調査の結果によると、ブラジル大統領選挙はPSB(ブラジル社会党)のマリナ・シルバ氏の支持率は2位で21%に達している。もしジウマ大統領が一次投票で50%以上の票が集まらず、決選投票にもつれこんだら最大野党がマリーナ氏側につく可能性が高い。そうなるとマリーナ氏が大統領になるかもしれない。 マリーナ氏は、党設立を認められず、今年の選挙は仕方なくPSBから副大統領候補として出馬した経緯がある。ところが、エドアルド大統領候補とともに、飛行機に搭乗する予定だったが、マリーナ氏は直前に飛行機搭乗をとりやめ、一命をとりとめた。さらに大統領候補として出馬することになった。幸運にも大統領になるチャンスを射止めたマリーナ氏がこのまま一気に大統領になりそうな機運を感じないでもない。 マリーナ・シルバ氏はアマゾンに育ち10代はプランテーションで朝4時から働いたという。その後環境保護活動家シッコメデスと活動を共にし、森林伐採反対運動に関わる。1996年にはゴールドマン賞(環境保護に功績のあった草の根の運動家に与えられる賞)を受賞。そして、緑の党に所属し環境大臣を務めた。 もし、マリーナ氏が大統領になったら、細い弱弱しい体格のせいもあり清廉潔白のイメージが強い(実際はどうなのか知らない)マリーナ氏が、汚職贈賄は当たり前、金の亡者のような政治家の中でやっていけるのだろうか? と思ったが、彼女の政治歴を調べると30年近くあった。ルーラ大統領時代には閣僚だったこともある。実は経験豊富な政治家だったのだ。マリーナ氏が大統領になったら、ブラジルが少しは変わるかもしれない。
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