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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
8・29 セニョールと呼ばれて [画像を表示]

8・29 セニョールと呼ばれて (2014/08/29)  最近、店やレストラン、いろんな所で「セニョール」と言われるようになってきた。これは、中年以上の人に対して使われる丁寧語で、日本語でいう「おじさん」にあたる。実際もう50を過ぎてしまった、れっきとしたおじさんだから、そう呼ばれても当然しかたがないのだが、自分の中では釈然としないものがある。かといって、「モッソ」と呼ばれても妙に腹立たしい。「セニョール」に対して「モッソ」は20代以下の人々使われる言葉である。日本語では「にいさん」にあたる。
 男性の「セニョール」に対して女性は「セニョーラ」と言う言葉がある。僕は、結婚して子供がいるような30代以上の女性には相手を尊重して「セニョーラ」と呼んでいる。しかし、大方の女性は「セニョーラ」といわれるのが嫌なようである。息子にも「たいていの女性はセニョーラと呼ばれるのを嫌からあまり使わない方がいいよ」と忠告された。
先日、アパートのエレヴェーターの中で一緒になった僕より年上思われる女性に「セニョーラ」というと、「お願いだからセニョーラ、と呼ばないで」と頼まれた。彼女はもう随分年をとっている(と思う)のだが、まだ独身で、学校で働いているらしく、まだ自分は若いつもりでいるのだ。僕から見れば明らかにセニョーラなのだが・・・。彼女と同じようなことが僕にも当てはまる。自分ではまだまだ若いつもりなのだが、周囲からみれば完全なおじさんなのである。40代の頃はまだまだ若い、という気持ちがあったし、つもりだった。しかし、50代台になってさすがに鏡を見る度に年を感じるようになった。こう、何処ででも「セニョール」と呼ばれていると、服などもあまりに若々しい服を着るのは少し抵抗がでてくるから不思議である。ひとつには僕の頭の中に、あるていど年齢に応じた服をきないと見た目にもおかしい、と常日頃思っているせいもあるだろう。
 いくら自分は若いつもりであっても、周囲から年寄りにみられるようになると、嫌でも少しずつ年齢相応になっていくのだな、と言う事が解り始めてきた。

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